彼が帰った後、

何気なくブラインド越しに空を見たら、



オレンジ色の丸い光・・・

??


窓を開けてベランダに出てみると、

ちょうど目の前のビルの上に赤く丸い月が出ていた。



今日は6月13日、

暦のページで月を調べてみる。

てっきり十三夜なのだと思ったら、

今夜の月は居待月

立って待つには遅すぎて据わって待つ月とある。

道理でこんな夜中なのに、

まだこんなビルの屋上に引っかかってる。


「星の数ほど男はあれど 月と見るのはぬしばかり」