昨夜、台湾から戻ってました。
今回、本当に盛沢山で、
私の頭も、荷物も写真の整理もできていません。
おまけに風邪なのか鼻炎なのか相変わらず体調不良のままです。
旅の記憶は、落ち着いて書くこととして、
今回、全く予想もしなかった初体験!
それは・・・・「ビンロウ」
そうなんです!「ビンロウ」初体験をしてしまった。
それは、最初の夜、深夜になっていたけど
夜市に連れて行ってくれるとの事、
着いたところは、龍山寺近くの「華西街観光夜市」
ここは想像していた夜市とは違い、
時間帯か?観光客はほとんど見えず、
ちょっと怪しげな雰囲気をかもしだしていた。
通りには大人の店や怪しげな食べ物・・・
すれ違う人とはなるべく視線は合わさないようにしたくなる・・・
(後で旅行雑誌を見ると深夜は危険地帯!なので避けることと!)
詳細はまたいずれ書くことにして、
一通り見終わったので、
市の途中にあった足ツボマッサージまで帰ろうと、
テクテク戻っていた時、
wongさんが、ある小さな屋台の前で立ち止まり、
「「ビンロウ」は試したことありますか?」と聞く。
もちろんない。
ないし、その販売方法や、常習者の雰囲気から、
前回の台湾旅行の記録、台湾万華鏡 (←ココ)にも書いているが、
何かしら怪しげで後ろ暗いもの・・・と云うイメージがあったのだ。
wongさんは云う「何事も経験です、試してみましょう」
考える暇もなく私の手には小さな「ビンロウ」が乗せられる。
初めて手にした「ビンロウ」は意外に小さく、どんぐりの青い奴みたい。
《葉っぱに石灰をまぶし「ビンロウ」をせっせとまいている叔父さん》
これが・・・・・?
あまりの小ささにためらいも消えた。
wongさんに食し方?を教えてもらう。
①まずヘタの部分を噛んで吐き出す。
②ポイと口の中に放りこみ、葉っぱごと噛み砕く。
(ココですでに後悔・・・なんとも云えないエグさ!)
③最初の汁は唾液と共に吐き出します。
(エグさに唾液もいっぱい出る)
④そのままくちゃくちゃ噛んで出てくる液体は唾液と共に飲み込みます。
(飲み込むのにも勇気が必要)
ここまで工程を踏みながら、足ツボマッサージまで来ました。
そこで、ハタと思い出す。
「ビンロウ」を噛むと口の中が真っ赤になるらしい・・・
マッサージの店で、噛み砕き繊維状になった「ビンロウ」を吐き出し、
私の口の中の写真を撮って欲しいと舌を出すと、
様子を見ていた店のマッサージ師が、嬉しそうな顔をして、
これは私からのプレゼントだと云って、もう1個「ビンロウ」をくれた。
「謝謝」とお礼を云ってカメラを取り出そうとした瞬間、
「ぐら~~り」私の頭が揺れた・・・・・
ナニ?なに??何???
あ!これか!!
「ビンロウ」の覚醒作用・・・
私の試したものは、特に上物でもないと思うので、
それはそれはもっと素晴らしくキク奴もあるのかもしれないが、
ほんのちょびっとトリップしたのでした。
「wongさん、頭が揺れてます・・」
「そうです。これが「ビンロウ」です・・・」
その後は、足ツボマッサージで全神経奪われてしまったので、
余韻も何も残りませんでしたが、
ちょっと衝撃的な「ビンロウ」初体験でした。
翌日、バイクに乗って交差点で信号待ちをしていたら、
やはりバイク(相当くたびれた)に乗った叔父さんが寄ってきて、
台湾語でwongさんになにやら話しかける。
後で、なんて云ってたのか聞くと、
「そのバイクはいくらぐらいするんだ?」と聞いてきたとの事。
でも、何より私が気になったのは、その叔父さんの口元で、
明らかに「ビンロウ」常習者と見え口の周りはオレンジ色に染まり、
おまけに歯もボロボロでした。
相変わらず、ビンロウ屋は町のあちこちで見かけられ、
叔父さんやおばさんもいるけど、
郊外では、ガラス張りでライトアップされた小屋に、
水着姿の小姐達がけだるそうに店番をしてます。