初めてお会いする方に私たちの仕事を伝えると、
さまざまな感想が返ってきます。
つい先日は「なるほど、灯台のような仕事ですね。
悩める人の出口を導くような」と言われ、
いや、それはちょっと違うなと訂正させてもらいました。
トークケアの私たちの仕事を例えると
一番馴染むのが※シェルパだと思います。
相手の重い荷物を分け合い、その人のすぐ後を歩いていく。
進路を決めるのはあくまでその本人。
私たちが相手の抱えていた
重い荷物を分かち合うことで、
その人は深呼吸ができるようになります。
そして、屈んでいた腰が伸びます。
そうすると目の前の景色が
ずっと先まで見えるようになります。
私たちは時折声を掛けあい、
次のルートの相談をすることもあれば、
一緒に休息を取り、食事をし、
ささやかな時間ですが会話を楽しみます。
なんの気兼ねもない、構える必要もない関係。
私たちがいることでその人は登山の間
深い呼吸ができ、身体全体に酸素が巡り
低酸素の高山に行っても登山病にならなくてすみます。
なぜならいつでも好きな時に立ち止まり、
自分のペースでゆっくりと深呼吸ができるから。
呼吸は内なるものをまず吐ききってから
新しい酸素を取り入れることができます。
あなたにシェルパは必要ありませんか?
今までお話した一万人以上の方々、
まとめればみな同じことを話しています。
さて、それは何でしょうか?
あなたと同じものですよ^^
そして私たちも同じです。
私たちは「一人では生きていけない」し
また「一人で生きてはいけない」のです。
※シェルパ(エベレストなどのヒマラヤ登山で,隊の一員として荷物運搬,案内などを務める人。本来はネパール北東部のソロ・クーンブ地方に住むチベット系の一民族であるシェルパ族のことをさします。)