まだ配信サービスどころか、

DVDもBlu-rayもなく、

ビデオソフトもない時代、

好きな映画を見るには、

テレビの映画専用番組か映画館でのリバイバルしかなかった。

レフティはスカパーで見ればいいと言うけど、

ビデオソフトもレーザーディスクも無い時代にスカパーは無い!

やから、

映画館でのリバイバルを楽しみにするしかなかったらしい。

ちなみに、

当時のテレビの映画劇場は、

吹き替えとCMと、

何よりも小さな画面の不便さに加え、

映画の権利問題などから、

テレビ放送の方が難があった。

レフティは4k大型テレビで見てCMカット機能を使えばいいと言う。

レフティ、

昭和の生活スタイルを学ぼう👍


ここに、

夜空星蔵(よぞらほしぞう)という初老の男性がいた。

ことのほか、

『2001年宇宙の旅』が大好きやった。

(この映画のテーマの深さは格別で、相当頭を捻る為、鑑賞後はバファリンを飲むことをおすすめする)

かつては、

リバイバル映画はせいぜい5年に一度が定番。

が、

夜空星蔵(よぞらほしぞう)は必ずナニがあろうとも、

『2001年宇宙の旅』を欠かさず見に行った。

そして映画館に足を運ぶ時にはいつでも、

映画館スタッフに、

「この映画は100万回転生しても見るべき名作!」と訳のわからん賛辞を述べた。


そんな夜空星蔵(よぞらほしぞう)にも、

老齢による肉体の限界がやってくる。

その際、

息子の夜空銀河(よぞらきんが)には、

「あの映画だけは絶対に見たい。俺は死んでもあの映画を見るぞ」と息巻いた後死んだ🙏


夜空銀河(よぞらぎんが)は父親思いやったから、

ガチに悲しんだ😢

そんな時、

『2001年宇宙の旅』がリバイバル公開される。

夜空銀河(よぞらきんが)は無理だとわかりながらも、

父親の骨壷を持って映画館に行った。



他の観客の好奇の視線を受けつつ、

夜空銀河(よそらぎんが)は、

夜空星蔵(よぞらほしぞう)の遺骨を胸に抱えて、

座席に座って『2001年宇宙の旅』を見た。


ケイシロウ。

この映画は深淵や!

けど、

人間の方がより深淵かもしれない!!