アスプルンド…
フィンランド旅行に行ってアアルトの建築を見たことを恩師に報告したところ、
「じゃあもちろんアスプルンドの建築も見たよね。」と言われました。
さっそくWikiってみると・・・
「エーリック・グンナール・アスプルンド 1885年
スウェーデン・ストックホルム生まれの建築家」
アスプルンドって北欧の建築家だったんですね。汗
気にしていなかったです。
そしてアアルトにも多大な影響を与えたとのこと。
スウェーデンだったらちょっとがんばれば行けたかも…
アスプルンドからアアルトへの潮流。体験してみたかったです。
次行く機会があればぜひ。
それにしても、アアルトのランドスケープに上手く調和するような造形…
納得しました。
フィンランド・エストニア旅行⑥
2009/07/25 ヘルシンキ
タリンの滞在時間がまだ残っていましたが、
タリン市街は思ったより小さく、すぐに周りきれてしまいそうなので、
今日はフェリーでフィンランドのヘルシンキに行っちゃいました。
片道一時間半、往復4000円くらいなので、気軽に行けちゃう近さにびっくり。
でも、フィンランドの通貨はユーロ、エストニアはクローン。
言語はフィンランド語とエストニア語。
なんか不思議な感じ。
ヘルシンキに行って向かったのはアルヴァ・アアルトがアトリエと併用で建てた自邸。
市街からちょっと離れた静かな住宅街にありました。
通りに面した側は閉鎖的な感じですが、中庭側にまわってみると、
2階部分が一部切り取られて開放的なテラスになっています。
大きな白い箱の2階部分に木の箱が貫入したデザインになっていて、
中に入って気づいたことですが、白い箱はアトリエなどの共用スペース、
木の箱はプライベートスペースとして作られているみたいです。
単純な形だけどプロポーションが整っていてすごくきれい。
ツアーで内部が見学できて、ここに住む(?)きさくなガイドの女の人が親切に
説明してくれました。
下の写真はアトリエの部屋。2層吹き抜けになっていてすごく気持ちいい。
こんな場所でデザインのアイディア考えられたらいいのが浮かぶかも?
アトリエは、書斎やリビングと段差や引き戸でゆるやかに仕切られています。
ここらへんの空間構成概念は日本の文化から刺激を受けたものだとか。
下の写真はアトリエから段差を降りたリビングルーム。
インテリアとかがすごくおしゃれ。
電灯も全部間接照明で、人工照明の光にもすごくこだわっているみたい。
2階はプライベートリビングや寝室など。テラスへも行けます。
暖炉を囲うように部屋が配置されていて、ところどころ天井に開けられた穴から
やわらかい光が落ちてきます。
アアルト邸を満喫した後は、ヘルシンキ近くの
「テンペリアウキオ教会」という不思議な名の教会へ。
1969年にスオマライネン兄弟という兄弟建築家によって作られたみたいです。
外から見ると石が積みあがっているだけですが・・・
中に入ってみるとすごく壮大な空間。
岩に囲まれた場所ってすごく自然で神聖な感じです。
ちょうど入った時は結婚式が始まろうとしていました。
とても大きな天井の開口ですが、全然眩しいという感じがしません。
ドームを支えているコンクリートの構造体が上手く光をコントロールしてて
岩にかかる光がとてもキレイでした。
と、日帰りヘルシンキでしたが、とても充実した一日でした。
明日は最後のタリン観光で、飛行機でまたヘルシンキに戻ってきます。
フィンランド・エストニア旅行⑤
2009/07/24 タリン
今日はエストニア・タリンの旧市街地を観光しました!
旧市街地は昔、城塞都市として栄えた場所で、
ぐるっと一周する城壁の中に、城塞都市として栄えた時の雰囲気が
そのまま残されています。
旧市街全体が世界遺産として登録されているみたいです。
旧市街は、商人などの市民が暮らしていた下町と、
下町より少し高い場所にあって、支配者や貴族が暮らすトームペアと呼ばれる
場所に分かれています。
今日はほとんど下町を中心に観光をしました。
城壁の間の入口から中に入ると、まるでディズニーランドに入ったような雰囲気。
下町は道がとても入り組んでいて、迷路のような感じです。
でも道を曲がる度に広場や教会が見えたり、きれいな風景が見れたり、
階段が現れたりと、いろいろなものに出くわすのでわくわくします。
路上にでているカフェやバーのテラスも賑やかで見ていて楽しい。
そんな中ちょっと気に入った空間があったのが、
下町の中心にある広場に面している旧市庁舎。
2階には、ハンザ同盟を象徴するとされるカラフルな色が
アーチのリブに塗られている、宮殿みたいな部屋もあってすごくキレイでした
さらに、建物は屋根裏に登ることができて、
屋根の木の骨組みが現われてる、とても雰囲気のいい部屋がありました。
屋根の架構方法は北欧特有の組み方なのかな?
とても開放的な感じでした。
この部屋は、最近建築家によって作られたものらしく、
2階の石のヴォールト屋根の上にウッドデッキのようなものを架けて
作られた部屋で、森の中に浮かんでいるような気持ちのいい空間でした。
石と木っていう自然素材の組み合わせが暖かい。
というわけで今日は下町のみの観光でした。
明日は今日見れなかった上の方のトームペアに行ってみます。
フィンランド・エストニア旅行④
2009/07/23 ヘルシンキ・タリン
今日から一旦ヘルシンキからエストニアへ行きます。
ヘルシンキ南西の港から船が出ていて、
エストニアまでは船で1時間半なのでホント気楽に行けちゃうところです。
その前に、ちょっと港周辺を観光!
市街地からも近いので、市場がすごく賑わっていました。
これは、いろいろな食品店が入っている市場の建物。
とれたばかりの魚とか、チーズやパンやお菓子など様々な食品を取り扱っていて
これは、海辺の屋外マーケット。
海の雰囲気を感じながら店を廻るのはテンションあがります。
野菜とか、北欧名産のイチゴとかブルーベリーとか、
新鮮なものがたくさん売っていておいしそう。
北欧名産(?)の白キツネのリアルな毛皮とか、
ちょっと怖いものも売ってました。
港から歩いてすぐの、ウスペンスキー大聖堂という
1868年にロシア人建築家が建てた、ロシア正教の聖堂にも行ってみました。
フィンランドは18世紀から20世紀初めまでロシアに占領されていたので、
ところどころにこのようなロシア風の建物を見ることができます。
空間の構成法は2つのヴォールトの交差部にドームが乗る、
西ヨーロッパでよく見られる教会と同じでしたが、
レンガの茶色に水切りのためのトタン(?)の青緑という変わった色使いの聖堂でした。
内装も、装飾が派手派手しくてちょっと大味といった感じに見えました。
一通り港付近を見学し、エストニアに船で出発しました。
フィンランド・エストニア旅行③
今日はユヴァスキュラからヘルシンキへ移動。
中央駅のすぐ近くの「キアズマ」という現代美術館へ行ってきました。
中に入ると真っ白な空間が広がっていて、
入口から大きなスロープを上って美術館へと入っていきます。
この場所は建物の2つのボリュームの隙間の空間で、
上からのポワーっとした明るさが気持ちいい。
明快な閲覧ルートみたいなのはなくて、
ボリュームの隙間の空間から、大きな壁に開けられた入口や、
ところどころに出てくる階段を上って展示室に入ります。
自由に自分の気の赴くままに見て回れる美術館って感じでわくわくする空間です。
入ることのできる体験型の展示や、映像展示が多くて楽しむことができました。

































