吉田拓郎を一番最初に知ったのは? と質問されたら、

 

姉が帰省の時、お土産にくれたアルバム「ともだち」か?

友達がギター買って、歌っていた♪人間なんて か?

深夜放送で流れてきた♪どうしてこんなに悲しいんだろう か?

 

いずれにしろ、どれもこれも大感動したことは覚えている。

特にどうしてこんなに悲しいんだろうは、僕が自分自身の人生で

一番苦しんでいた「言語障害」という病気で、馬鹿にされたり、

完ぺきな孤独に落ちて、大きな片想いの女性に好きとも言えず、

生きることに苦しんだつらすぎる青春時代、唯一はまっていた

深夜放送から流れてきた、

♪悲しいだろう みんな同じさ 同じ夜を迎えてる

というこのちっぽけな一節が、

僕の人生にとって最も大きな大きな一節となったんだ。

「そうか、孤独なのは僕だけじゃないのか」と気づかされた。

それからというもの。拓郎に完全にはまった。

 

あれから、約50数年・・・・・そのまんまなんだ。

 

50数年、同じ歌手を追いかけ続ける。

こんな幸せなことってないんじゃないかな。

 

山ほどの想い出をくれた拓郎。

しかし僕はそのひとつひとつを思い出して語れるほど

記憶力がよくない。

ああ、語りたい、すべてを語りたい。

その矛盾がちょっぴり苦しいんだけど、

とにかくなんでもいいから拓郎のこと、しゃべりたい。

もうすぐ、最後のアルバムを出そうとしている拓郎に

大感謝を込めて。愛していますよと。