円の価値がドルに対してどんどん下がってますね。
今は円安じゃなくてドル高でしょ!?
て言う人がいるけど、これは正しい見方じゃないと思います。
というのも、
もちろん世界的なドル高の状況にあるけど、
今年の1月時点から比較しても、円自体はほぼすべての通貨に対して値下がりしている状況が続いてるので、やはり円の価値自体も下がってると言えます。
ドルだけじゃなく、ユーロに対しても、中国元に対しても、韓国ウォンに対しても、相変わらず下がってる。
日本円の価値自体はまだ大丈夫だと思いたい気持ちはわかりますが、今の問題にまっすぐ直面すべきだと思いますね。
日本は輸出国だから円安になって日本の経済にとってはメリットだ!ともいわれるけど、それも間違ってます。
時代は変わって、今の日本は輸出国ではありません。
というより、もはや貿易国でもありません。
2021年の日本の輸出は83.1兆円で、輸入は84.8兆円です。
差額は1.7兆円で、ここが為替により変動する部分です。
今の日本経済において、GDP比で見る貿易依存度は20%もないんじゃないですか?
なので、円安だから輸出企業に良い!とか、円高だから輸入企業に良い!という議論が
今の日本ではあまり意味がないと思うんですよね。
日本はもう貿易国ではなく、完全に内需国です。
日本は食料自給率も低く、エネルギー自給率も低い、さらに資源もないわけで、今の日本国民の生活水準はほぼ輸入によって成り立ってるとも言える。なので、国民の生活に直接大きな影響を与えるのは圧倒的に円安の方だと思います。
日本が資源国だったらまだしも、生活に必要な部分はほぼ輸入に頼ってる状況なので、円安になればなるほど国民の生活はどんどん悪化するし、
今回のインフレはいわゆる”悪いインフレ”と言われる、原材料高によるコストプッシュインフレなので、給料が上がるのは期待できないし、税金の負担は実質的に増えるので、国民の負担は増すばかり。政府にとっては、インフレになると借金が目減りするのでメリットだろうし、経団連の多国籍企業にとっては万々歳なんだろうけど、ほとんどの国民にとっては良くない状況だと思います。
さらに日本は円安により、大バーゲン中です。
日本中の資産が半額セールのようなもので、国が日本人のモノではなくなっていく動きがさらに加速されると予想します。外国勢が参入しやすくなるよう様々な法改正が行われてきています。
最近、大阪の太陽光事業に上海電力が入ってるのが問題になったし、その他の日本のインフラ事業が民営化され、外国資本によって運営されていく動きもさらに出てくるだろうし、日本人が優遇される範囲はどんどん狭まっていくと思います。
こういったことを考えると、今後は政府や国が自分たちに何をしてくれるだろう?という期待が無意味になってきます。日本で”日本人だから優遇されて当然だ”というのが根本的に通用しなくなり、同じ土俵で外国人と対等に戦わないといけない時代になってくるので、その心構えが必要かもしれません。
今の内に、それを前提に行動すべきですね。
日本がどんどん日本人のための国ではなくなっていこうとしてることに危機感を感じますし、今は世界全体が良くない方向へ向かって行ってるように見えます。
今、世界中の問題になってきているのが、食糧不足の問題です。
この問題は現在どんどん悪化していて、来年以降、日本でも食料が手に入りにくくなっていくと予想されています。主食である米も値上がりします。まるで世界の各国政府が協調してるかのように、一斉に食糧不足を意図的に引き起こそうとしてる動きがあります。今後エネルギーもさらに高騰すると思うし、食糧の問題は今後気を付けないといけない部分でしょうね。
全てはコロナウイルスから歯車がおかしくなりました。
その後、ウクライナ問題があり、エネルギー問題、食糧不足の問題、さらには通貨危機が引き起こされようとしています。
この先の道が、世界経済の崩壊、そして戦争ではないことを祈っています。
現在、”世界の分断”の兆しが少しずつ見えてきています。
今後、西側諸国vsロシア中国などのBRICS経済とで二極化されていく可能性が高く、
これにより主導権争いが過熱し、世界中が巻き込まれていく危険性があります。
どんな状況が来ても、変化に柔軟に対応できれば問題ないし、恐れる必要はないと思いますが、今までの常識を一度リセットしないといけない状況になってくると思うので、今の内から自分が何をできるのかを考えた方がいいでしょう。