菜奈「私は街の娘さん」
菜奈「悪い人に騙されていっーぱい借金を背負わされちゃった悲しい子……」
洋「はい?」
菜奈「洋ちゃんは、カッコイイ剣士さん!」
菜奈「困っている私を助けてくれたことがキッカケで知り合うの」
洋「はあ……」
菜奈「そして、私はそのお礼に、時々お弁当とか持っていったりするようになるんだ」
菜奈「えへへ」
剣士って……それにお弁当って?
驚きのあまり、感想が声にならなかった。
菜奈「でもね、ある日、私がその借金を払えなくて……」
菜奈「その町の悪い領土さんに、連れ去られちゃうの」
洋「あの、菜奈?」
菜奈の目は、ぼくを見ていない。
虚空のアッチの世界に、没入してしまっている……。
菜奈「よいではないか、よいではないか」
あらぬ方向に手招きをする。そして……。
菜奈「あれ〜、おたわむれを……およよよよ」
そう言って、くるくると回り出した。
あまりにもお定まりの時代劇でツッコミが入れられない……。
おーい、早く元の世界に帰ってきてくれー。