2020年6月29日。
‪今日は完全にオフにして、‬
‪じいちゃんの85歳の誕生日をお祝いに行ってきた。
じいちゃんばあちゃんと会うのは
コロナの自粛もあって、本当久しぶり。



‪そもそも僕は小さい頃からじいちゃんばあちゃん子だった。
というのも‪僕は初孫で、生まれた時からめちゃ可愛がってもらってた。
「あそこに行きたい!あれ買って!」
ぼくのわがままをいつもいつも聞いてくれて、
親さながらに面倒をみてもらってたし、
いつも僕の味方でいてくれた。
今振り返るとなんて手のかかる孫だったことか。


一通りのお祝いも済んだ後の夕飯時、
ばあちゃんの得意料理の「コロッケ」を食べながら、いつも通りたわいのない会話をしてゲラゲラ笑ってたそんな時、じいちゃんの表情が急に険しくなってこう僕に言った。‬

「夢を追うのもいいけど、定職についてほしい」‬

突然のことに僕はびっくりした。
まさかあのじいちゃんがそんな事を僕に言うなんて。
なぜか裏切られた感覚すらあった。
そして反射的に僕はこう言った


「なんでそんなこと言うんだよ。」と。



色々話を聞いてると、どうもコロナの影響で芸能人やたくさんのアーティストが仕事をできていない現状を見て、
僕の武道館でLIVEがしたいという夢や、音楽で食べていきたいという目標が、うまくいかないんじゃないかと心配しているとのことだったが、
もっとリアルなことを言うと要は


「自分の寿命は残り少ない。いつの死ぬか分からない。

だから自分が死んだ後の、あなたの残りの人生が不安なんだ。」

ということらしい。


僕はこの言葉にショックを受けた。
じいちゃんの口からこんなこと言われるのは、もちろんはじめてだし、
何より、この時はじめて大好きな人の死をリアルに想像してしまったからだ。



「もう本当にお別れの日は近いのだと。」


ふとばあちゃんを見ると、
ばあちゃんは涙を流していた。
いつも笑ってるばあちゃんの初めてみせる涙に僕は動揺した。
ばあちゃんは続けてこう言った。

「あなたが生まれた時ほど、ありがとうと思ったことはない。

私をおばあちゃんにしてくれて、ありがとうと。

だから自分たちがいなくなった後も幸せになってほしいと。」

そんなばあちゃんの優しさに、
柄にもなく僕も泣いてしまった。




僕は本当にバカだ。
勝手に夢を否定されたような気になって、
腹を立てて、、、
本当に心配してくれて、僕の事を大事に思ってくれてるからこその、
心配の裏側にある、深い愛情を考えることができなかった。
むしろ誰よりも応援してくれていたのだ。




結論。
僕としては、それでもやっぱり僕は今の和楽器の仕事一本でやっていきたい。
全ては武道館という夢のため。

だから、そんな僕が2人を安心させるためにできることは一つだけ。
「結果を出す」
シンプルにこれだけ。
これしかない。



だから僕はその場で宣言した。


「今年2020年中に100人規模の単独のライブを開催する」と。


コロナの影響もあいまって、たくさんのアーティストがライブを出来てない中、果たして駆け出しの僕らが本当にできるのか?
めちゃくちゃ不安はあるけど、でもやる。




2020年1月1日から活動を初めて、なんだかんだでもう半年。
応援してくれるファンはまだ1人もいないけど、
僕の夢は、もう僕だけの夢じゃなくなっていたことに気づいた。
これからは2人の想いも背負って、やっていく。



そしてじいちゃんばあちゃんに、僕がLIVEやってる姿を見せてあげたい。
僕はちゃんとやってるよ!と。
もっといえば武道館でLIVEやってるところを、
僕が夢を叶えてる姿を見せてあげたいな。



いつも、どんな時でも、僕の味方でいてくれてありがとう。
2人に注いでもらった愛情を胸に、
これからも頑張ります。