最後の更新から長らくブログを放置していた。その間、僕のアウトプットはTwitterに頼っており、しかもそれに満足している自分がいた。ただ2012年も暮れに差し掛かり、99周年を迎える宝塚の2013年度演目発表や、月組ロミオとジュリエット以降の作品の是非など140文字では語り尽くせないものばかりである。師走になる前にこの半年間宝塚に対して感じてきたこと、思いをぶちまけたい。
2012年11月ももう終わりを迎える。そして現時点で、来年の演目の半分が発表されている。その内実を見てみよう。
1月月組ベルサイユのバラ オスカル編
2月花組オーシャンズ11
3月宙組モンテクリスト伯
4月雪組ベルサイユのバラフェルゼン
編
5月星組ロミオとジュリエット
2013年度の演目の前半は実に再演もののオンパレードになった。7年ぶりとなるベルサイユのバラは月組では2作続けて主役の役代わり公演となった。そして雪組では新トップ壮一帆、愛加あゆ のお披露目公演となる。この両作品は宝塚の代名詞のように祭り上げられている作品であり、メモリアルイヤーに近づくにあたり再演されることは予想していた。幸い、月組と雪組でやることは楽しみであるし、適任であると思える。そして前より7年ぶりということで、間隔もあいている。さして問題はない。だが、2月の『オーシャンズ11』、5月の『ロミオとジュリエット』はいただけない。
『オーシャンズ』は2011年の最後に星組により初演された。悪くはなかったとは言え映画版には到底及ばない作品であり、何より初演が成功を収めたのは当時の星組の人材の豊富さが大きく影響していると言える。現トップ3のちえ、紅、真風を筆頭に、すずみん、ともみん、みやるりが在籍していたわけで、豪華なメンバーが一同に揃っていた星組だからこその作品だったと言えよう。その点花組は不安が多い。なぜなららんとむ以下えりたん、みわっちが抜けたからである。だいもんの成長著しいことが+材料だとしても、少し物足りない感が否めない。加えて本来は2番手でもおかしくなかったはずのみつるの事実上の降格。しかも前回は全く日の当たらない役であったイエン役になってしまった。最近の宝塚の傾向としてトップ路線であった生徒を突如としてないがしろにする傾向がある。それをもろに受けてしまったみつるのモチベーションが保たれるかどうかも大きな不安材料である。唯一の楽しみとしてはみっちゃんの特出だけである。彼女の存在感は『JIN-仁-』でも一際輝いていた。あとはだいもんなり、若手の活躍が楽しみである。
『ロミオとジュリエット』の再演は正直ため息しかでない。劇団の魂胆は『ロミオとジュリエット』という優良コンテンツを権利が切れる前にやり尽してしまおうというものであろう。しかし考えてみてほしい。初演が2010年星組で行われてから、2011年雪組、2012年月組、そして2013年星組である。いくらすばらしい作品とは言え4年連続で同じ作品が続くことは果たして劇団のためになるのだろうか。目先の利益だけを鑑みて、作品を選定しているとしか思えない。加えて初演のときに比べて現星組は若手主体の構成である。現メンバーで果たして役が埋まっていくのか。またみっちゃんに特出してもらうということになるのかもしれない。それはそれで楽しみなことではあるが、歌が多い役ばかりなだけに3番手である真風に対しては不安しかない。なぜこの作品なのか。納得できないファンも多いことだろう。もはや宝塚の顔へと成長したちえのいろんな役が見てみたいというのが本音である。
まだ来年の前半の演目しか発表されてはいないが噂されているだけでも『エリザベート』などの大作が再演されると言われている。結果として大半が一本ものということも大いにあり得る。現に上半期ではショーは一本しかないのだから。宝塚は海外のミュージカルのアレンジ、潤色集団なのか。レビューとは何なのか。これが目指していた姿なのか。100周年を迎える宝塚は今岐路に立たされていると言える。
先日、音月桂の退団が発表された。個人的にはもう少しやってほしかった気持ちもあるが、最後まで立派なトップスターであることを願うばかりである。
今年は世代交代の年になった。先日退団したばかりの霧矢大夢、現在退団公演真っ最中の大空祐飛、そして音月桂。五組のうち3組のトップスターが入れ替わることになる。大空祐飛、霧矢大夢、音月桂それぞれ決して若いトップスターではない。まだ雪のトップは発表されないていないが、早霧せいなになることが予想され、若い世代のトップスターが三人生まれる。スポーツでも、劇団でもそうだが、いつかは世代交代の時がやってくる。それは避けようのない事実であり、また若い世代が輝くために必要なイニシエーションでもある。退団する3人には愛着があるため大変悲しいことではあるが、今後彼女達不在の中どのように若い世代が頑張っていくのかを楽しみとしたい。
本日、宙組公演『華やかなりし日々/クライマックス』を観劇した。恐らく私にとってこの公演は今日が最初で最後の観劇であると思われる。そのため存分にこの目に焼き付けてきた。
率直な感想は大変すばらしかった。退団公演にふさわしくよくまとまったお芝居、ショーであった。
『華やかなりし日々』は若手の演出家、原田諒の作品である。天才詐欺師として財をなしたロナルド(大空)はロシア貴族の末裔としてのかりそめの姿をまとい、宝石のイミテーションを流通させていた。彼は幼少時代に憧れていた劇場を買収しようと試みる。表向きは条件付きでのスポンサー契約を提示しつつ看板女優をライバル劇場に引き抜かせるなど裏で工作を行っていた。そんなときクラブで歌うジュディ(野乃)と出会う。ひょんなことから彼女を助けた彼は買収しようとしていた劇団の看板女優へ彼女を据える。ロナルドの流した宝石のイミテーションについて捜査していた刑事のアーサー(凰稀)は犯人の手がかりを追っていたが、ロナルドが真の犯人であることを突き止める。ロナルドは自分を逮捕しようとするアーサーに条件を提示する。ジュディの初演が終わるまで待ってほしいと。公演は大成功。そんななかロナルドは静かに劇場を脱出する。アーサーはロナルドにただただ関心するしかなかった。
以上があらすじである。物語の筋書きとしてはとりたてて新しさはない。作品として派手でもない。しかし、随所に詰め込まれた歌や舞台を広く用いた演出、無駄な台詞のなさなど作品としてとてもまとまっていたと思える。大空はハードボイルドな役柄がとてもはまっている。思い返しても彼女がトップになってからというもの『カサブランカ』『トラファルガー』『誰がために鐘は鳴る』『美しき生涯』『クラシコイタリアーノ』そして『華やかなりし日々』と2作品がコスチュームプレイではあるもののその他は現代劇である。その中で磨かれてきた洗練された身のこなしが本作でのいぶし銀とも言えるかっこよさを生み出していると思われる。凰稀も宙に来て三作目だが違和感がなくなり、外見の美しさとスタイルのよさが際立っていた。
『クライマックス』はまさに大空最終章にふさわしいショーだった。こちらも取り立てて華やかであるとかはない。しかし大空のためのショーであることは疑いようのない内容になっていた。
先々公演『Misty Station』では霧矢は大手を振って見送られるという内容になっていた。舞台上に勢揃いした生徒、銀橋を一人で渡る霧矢。明るいキャラクターにあった公演だった。
一方今回の『クライマックス』ではそのような演出はとられていない。むしろ最後には男役を従えて黒燕尾を披露し、最後は一人でスポット、お辞儀でパレードにつながる。大空は決して明るいタイプの男役ではないと思う。クールそれが彼女のキャラクターである。そんな彼女は今回大手を振って見送られるというよりは静かに宝塚を去っていく、そのような印象を受けた。思えば、彼女はもうトップにはなれないのではないかと心配され、花組に移り、そこでヤンホゲでの怪演、宙組トップという苦難の道を歩んできた。ひたむきに男役を極めた彼女の去り際は清々しく、また儚かった。彼女は背中で後続の若手に示し続けたトップだったと思う。その集大成が燕尾に表れていたのである。宝塚での残り公演、東京公演と宝塚スターとして最後まで走り続けてほしいものである。
さて本公演では鳳翔大が雪組に、そして北翔海莉が専科に行ってしまう前最後の公演であった。特に北翔は個人的には応援している生徒であったので寂しい気持ちもある。しかし、月組にも力を貸してくれると思うのでそのように柔軟に彼女が使われることはうれしく思う。その二人は、お芝居、ショーともにいい役が与えられ、それに応えるように名演であった。宙組としても快く送り出せることだろう。
原田、小柳など若手の演出家が佳作を生み出し続けている。まだまだ若いので、名作を作り上げるのは先だとは思うが、不振の木村などを補ってあまりある存在になってきた。今後彼らが劇団の柱として育っていくことを願うとともに、あくまでオリジナル作品で勝負し続けてほしいものである。
今年は世代交代の年になった。先日退団したばかりの霧矢大夢、現在退団公演真っ最中の大空祐飛、そして音月桂。五組のうち3組のトップスターが入れ替わることになる。大空祐飛、霧矢大夢、音月桂それぞれ決して若いトップスターではない。まだ雪のトップは発表されないていないが、早霧せいなになることが予想され、若い世代のトップスターが三人生まれる。スポーツでも、劇団でもそうだが、いつかは世代交代の時がやってくる。それは避けようのない事実であり、また若い世代が輝くために必要なイニシエーションでもある。退団する3人には愛着があるため大変悲しいことではあるが、今後彼女達不在の中どのように若い世代が頑張っていくのかを楽しみとしたい。
本日、宙組公演『華やかなりし日々/クライマックス』を観劇した。恐らく私にとってこの公演は今日が最初で最後の観劇であると思われる。そのため存分にこの目に焼き付けてきた。
率直な感想は大変すばらしかった。退団公演にふさわしくよくまとまったお芝居、ショーであった。
『華やかなりし日々』は若手の演出家、原田諒の作品である。天才詐欺師として財をなしたロナルド(大空)はロシア貴族の末裔としてのかりそめの姿をまとい、宝石のイミテーションを流通させていた。彼は幼少時代に憧れていた劇場を買収しようと試みる。表向きは条件付きでのスポンサー契約を提示しつつ看板女優をライバル劇場に引き抜かせるなど裏で工作を行っていた。そんなときクラブで歌うジュディ(野乃)と出会う。ひょんなことから彼女を助けた彼は買収しようとしていた劇団の看板女優へ彼女を据える。ロナルドの流した宝石のイミテーションについて捜査していた刑事のアーサー(凰稀)は犯人の手がかりを追っていたが、ロナルドが真の犯人であることを突き止める。ロナルドは自分を逮捕しようとするアーサーに条件を提示する。ジュディの初演が終わるまで待ってほしいと。公演は大成功。そんななかロナルドは静かに劇場を脱出する。アーサーはロナルドにただただ関心するしかなかった。
以上があらすじである。物語の筋書きとしてはとりたてて新しさはない。作品として派手でもない。しかし、随所に詰め込まれた歌や舞台を広く用いた演出、無駄な台詞のなさなど作品としてとてもまとまっていたと思える。大空はハードボイルドな役柄がとてもはまっている。思い返しても彼女がトップになってからというもの『カサブランカ』『トラファルガー』『誰がために鐘は鳴る』『美しき生涯』『クラシコイタリアーノ』そして『華やかなりし日々』と2作品がコスチュームプレイではあるもののその他は現代劇である。その中で磨かれてきた洗練された身のこなしが本作でのいぶし銀とも言えるかっこよさを生み出していると思われる。凰稀も宙に来て三作目だが違和感がなくなり、外見の美しさとスタイルのよさが際立っていた。
『クライマックス』はまさに大空最終章にふさわしいショーだった。こちらも取り立てて華やかであるとかはない。しかし大空のためのショーであることは疑いようのない内容になっていた。
先々公演『Misty Station』では霧矢は大手を振って見送られるという内容になっていた。舞台上に勢揃いした生徒、銀橋を一人で渡る霧矢。明るいキャラクターにあった公演だった。
一方今回の『クライマックス』ではそのような演出はとられていない。むしろ最後には男役を従えて黒燕尾を披露し、最後は一人でスポット、お辞儀でパレードにつながる。大空は決して明るいタイプの男役ではないと思う。クールそれが彼女のキャラクターである。そんな彼女は今回大手を振って見送られるというよりは静かに宝塚を去っていく、そのような印象を受けた。思えば、彼女はもうトップにはなれないのではないかと心配され、花組に移り、そこでヤンホゲでの怪演、宙組トップという苦難の道を歩んできた。ひたむきに男役を極めた彼女の去り際は清々しく、また儚かった。彼女は背中で後続の若手に示し続けたトップだったと思う。その集大成が燕尾に表れていたのである。宝塚での残り公演、東京公演と宝塚スターとして最後まで走り続けてほしいものである。
さて本公演では鳳翔大が雪組に、そして北翔海莉が専科に行ってしまう前最後の公演であった。特に北翔は個人的には応援している生徒であったので寂しい気持ちもある。しかし、月組にも力を貸してくれると思うのでそのように柔軟に彼女が使われることはうれしく思う。その二人は、お芝居、ショーともにいい役が与えられ、それに応えるように名演であった。宙組としても快く送り出せることだろう。
原田、小柳など若手の演出家が佳作を生み出し続けている。まだまだ若いので、名作を作り上げるのは先だとは思うが、不振の木村などを補ってあまりある存在になってきた。今後彼らが劇団の柱として育っていくことを願うとともに、あくまでオリジナル作品で勝負し続けてほしいものである。
久しぶりの更新となりました。
その間僕はイタリアへ卒業旅行に行っていたり、卒業式を迎えたり、大学院への手続きなどあり宝塚へも月組公演を観た後なかなか雪組へ行けなかった。
今日、いよいよ『ドン・カルロス/Shining rythm』を観劇した。
まずざっとした感想は、雪組にはなかなかいい作品が回ってこないなというものである。
演出家が木村であったこともあり、僕は特に期待して劇場に足を運んだわけではない。何と言っても前回の木村演出作品である『バラの国の王子』の出来が酷すぎたことがこのような気持ちを僕に生じさせた訳である。そしてまたもや原作ありきの作品である。これで期待する方が難しそうなものである。
ドン・カルロスはスペイン国王フェリペ二世の息子である。父親のフェリペ二世が再婚した相手が、彼の昔の婚約者であったこと。そしてオランダでの新教徒への虐殺への心痛、そして幼なじみである女官への恋心を軸に物語は展開していく訳である。題材としてはなかなか面白く、特にマルティン・ルターによる聖書を巡る事件は物語のクライマックスとして本来は重要な意味をもつものであるはずだ。
しかし、今回純粋に観劇後つまらないとの印象しか持たなかった。何より、演出にリズムがない。その一番の原因は説明口調の歌である。明らかにいらない歌詞が多く、それらのせいで本来伝えなければならない情報が錯綜し、観劇者は混乱してしまうだろう。台詞自体も、古くさい。歴史物だから仕方ないと言ってしまえば楽である。しかし、今回の題材では台詞に古い貴族言葉のような言い回しを使わなくてもいいのではないだろうか。肝心のロマンスもおざなりになってしまっている印象である。それも歌詞に現れている通りいらない情報を詰め込み過ぎなのである。原作があるものは勝手に改変したり、削ってはいけないルールがあるのだろうか。いやそうではないだろう。例えば『ロミオ&ジュリエット』、『オーシャンズ11』では原作から設定を少し改変することで、宝塚という舞台に適応させた傑作となった。
皮肉にも両作が共に小池修一郎であることに宝塚の演出家の人手不足が如実に表れている。早く才能あふれた若手の演出家の登場に期待したい。
さてショーであるが、こちらもなかなか評しにくい印象を受けた。決して悪くはない。観ていて楽しいショーではあるが、印象に残りにくい。あくまで僕の持論であるが、ショーの出来を左右するのはメインテーマ曲である。言ってしまえば、メインテーマさえよければ、全体として楽しいショーになるのである。そのような観点から今回のショーを考えると、冒頭音月桂のソロから始まるメインテーマはメロディラインがぱっとしない。耳に残りにくいのだ。
しかし、宝塚らしいキラキラしたショーであり、さらにきむ、ちぎのビジュアルとまっつの歌唱力が適所に活かされ、全体として楽しみながら観劇することが出来ると思う。その辺りは長い間宝塚で演出してきた中村の手腕が活かされていると思う。
来月には大空祐飛の退団公演があり、演出家も原田なので期待して待ちたい。何よりもみっちゃんが専科へ移動してしまう最後の組子としての公演であり、彼女の才能が十二分に活かされた公演になるように願う。
その間僕はイタリアへ卒業旅行に行っていたり、卒業式を迎えたり、大学院への手続きなどあり宝塚へも月組公演を観た後なかなか雪組へ行けなかった。
今日、いよいよ『ドン・カルロス/Shining rythm』を観劇した。
まずざっとした感想は、雪組にはなかなかいい作品が回ってこないなというものである。
演出家が木村であったこともあり、僕は特に期待して劇場に足を運んだわけではない。何と言っても前回の木村演出作品である『バラの国の王子』の出来が酷すぎたことがこのような気持ちを僕に生じさせた訳である。そしてまたもや原作ありきの作品である。これで期待する方が難しそうなものである。
ドン・カルロスはスペイン国王フェリペ二世の息子である。父親のフェリペ二世が再婚した相手が、彼の昔の婚約者であったこと。そしてオランダでの新教徒への虐殺への心痛、そして幼なじみである女官への恋心を軸に物語は展開していく訳である。題材としてはなかなか面白く、特にマルティン・ルターによる聖書を巡る事件は物語のクライマックスとして本来は重要な意味をもつものであるはずだ。
しかし、今回純粋に観劇後つまらないとの印象しか持たなかった。何より、演出にリズムがない。その一番の原因は説明口調の歌である。明らかにいらない歌詞が多く、それらのせいで本来伝えなければならない情報が錯綜し、観劇者は混乱してしまうだろう。台詞自体も、古くさい。歴史物だから仕方ないと言ってしまえば楽である。しかし、今回の題材では台詞に古い貴族言葉のような言い回しを使わなくてもいいのではないだろうか。肝心のロマンスもおざなりになってしまっている印象である。それも歌詞に現れている通りいらない情報を詰め込み過ぎなのである。原作があるものは勝手に改変したり、削ってはいけないルールがあるのだろうか。いやそうではないだろう。例えば『ロミオ&ジュリエット』、『オーシャンズ11』では原作から設定を少し改変することで、宝塚という舞台に適応させた傑作となった。
皮肉にも両作が共に小池修一郎であることに宝塚の演出家の人手不足が如実に表れている。早く才能あふれた若手の演出家の登場に期待したい。
さてショーであるが、こちらもなかなか評しにくい印象を受けた。決して悪くはない。観ていて楽しいショーではあるが、印象に残りにくい。あくまで僕の持論であるが、ショーの出来を左右するのはメインテーマ曲である。言ってしまえば、メインテーマさえよければ、全体として楽しいショーになるのである。そのような観点から今回のショーを考えると、冒頭音月桂のソロから始まるメインテーマはメロディラインがぱっとしない。耳に残りにくいのだ。
しかし、宝塚らしいキラキラしたショーであり、さらにきむ、ちぎのビジュアルとまっつの歌唱力が適所に活かされ、全体として楽しみながら観劇することが出来ると思う。その辺りは長い間宝塚で演出してきた中村の手腕が活かされていると思う。
来月には大空祐飛の退団公演があり、演出家も原田なので期待して待ちたい。何よりもみっちゃんが専科へ移動してしまう最後の組子としての公演であり、彼女の才能が十二分に活かされた公演になるように願う。
