仕事を終えると、そのままアイの家に向かう

それが当たり前になっていく

仕事、アイの家、自宅、仕事、アイの家、自宅…

この繰り返し

繰り返される日々に特に刺激も感じなくなっていった


刺激とは反対に疲労が溜まっていく


アイの家のロフトには、写真立てに入った写真が置かれている

そこには、三姉妹が笑顔で映っている

姉はすでに結婚していて妊娠中

妹は同棲中の彼氏と結婚秒読み

アイは…


私の顔が曇る


アイがそんな私を見て声をかける

どーしたの?

私はスッと人差し指で写真立てを指差す

そして、自分の気持ちをアイに吐き出す

 姉二人はまともな恋愛をしていること

 アイに対して本当に失礼なことをしていること

 今のままではアイと真剣に向き合うことができないこと

 自分ではなく他の人に行った方が良いこと


私が言葉を吐く間、アイは黙って話を聞く

涙が溢れてくるが私は言葉を続ける

アイの目からも涙が溢れる


ひとしきり話終わるとアイを抱きしめる

また、セックスが始まる

結局、セックスをする

吐き出した言葉も全てスパイス

別れようから継続、その感情の振れ幅もスパイス


終わらない関係

終われない関係


見えない出口


地獄が始まる