ソフト&ウェットのシネマ、本、マンガ、音楽!

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観た映画、本、マンガ、音楽を勝手に評論したり、お勧めしたりする個人的な備忘録も兼ね備えたブログ。

あくまでももそこは個人の意見、感想ですのでお手柔らかに。


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1995年  アメリカ  81分



監督:ジョン・ラセター




【ストーリー】
 6歳の誕生祝に最新式のおもちゃの人形バズ・ライトイヤーを買ってもらった少年アンディ。それまでアンディの一番のお気に入りだった木製人形のウッディは相手にされなくなり不満がいっぱい…。おもちゃの人形たちの冒険CGアニメの傑作。



【評論】
 もうすぐ「トイ・ストーリー4」が公開ということもあり、どうせなら復習がてらトイ・ストーリーシリーズを見直そうということで、今回鑑賞しました、はい。

一応、トイ・ストーリーシリーズは全部観ているはずなんですが、全く記憶にございません。ということで、調べたら1995年公開なんですね、この作品。今から24年前!

そりゃあ、覚えてないよなぁ〜。昨日の晩ごはんでさえ覚えてないのに24年前に観た映画なんて覚えているはずがないw
小学生だった僕ももうすぐアラフォーですよ、全く。


 この映画を見て思ったのは、やっぱり大人になって見る印象と子供になってみるのとは違うなぁ〜と。

もう、あの頃の童貞なピュアな心では見れないんだなぁ〜とつくづく思いました。

まずビックリしたのは主人公であるウッディがめちゃくちゃ悪いやつってことですね。新しいおもちゃとしてプレゼントで貰ったバズですから、おもちゃの持ち主のアンディはもの凄く気にいるんですよ。

ウッディよりもバズを気にいっちゃう。

そりゃ、そうですよね。新しいおもちゃのほうが良いに決まってる。



そしたらウッディは


「今までアンディの一番のお気には俺だったのに・・」と。



簡単に言うとバズが気にくわないわけですよ。
ウッディ以外の他のおもちゃはすんなり受け入れてるのに。


職場で紅一点だからチヤホヤされてたのに、新人の若い女の子が入ってきて、周りの男から自分よりもチヤホヤされるもんだから、新人にキツくあたるおばさん・・みたいな感じ。



そっからウッディはバズへのジェラシーで、

机からバズを落とそう!


と考えるんですね。


ほらほらほら、稀代の悪の片鱗が出てきましたよ。



おもちゃ目線の机からの落下は僕ら人間に例えるとビルの8階から飛び降りるのと同等ですからね。

いや、知らんけど。

それで実際にウッディがバズを机から落とすことを実行するんですが・・・意図的ではなかったかもしれませんが、結果、バズを2階の窓から突き落としちゃいますw


はい、おもちゃの2階の窓から地面への落下は、僕らでいうパラシュートなしでスカイダイビングしてるのと一緒ですからね。

いや、知らんけど。


そして皆から批判を浴びても「自分はやっていない」アピール。


ほんと、稀代の悪ですよw


これってね、そもそも論でね、

何でもいいですよ。「F1レース中に事故で死亡」とか「エベレスト登山中に死亡」とか。「綱渡り中に失敗して死亡」でもいいです。こういうニュースってたまにあるじゃないですか。

毎回そういうニュースを目にする度に、そもそもそれをやらなければいいじゃん!って思うんです、僕は。そうすれば死ななかったじゃん、と。なぜ自ら死のリスクか上がる行動するんだ、と。

これも一緒で、ウッディが「バズを机から落とそう」とさえ考えさえしなければこういう事態にならなかったんです。だから「自分はやってない」と主張するウッディにムカついて、ムカついて。

諸悪の根源はお前なんじゃ!!!


そう、ウッディが全部悪いんですよ。

僕からするとそっからの外に出て冒険するシーンの大部分は「何やってんの?」状態なんですよ。

とりあえず最後にウッディが謝ってくれたことは良かったと思います。俺がバズなら許さないけどな。

しかし、思ったのはメインのお気にのおもちゃ2体にあんな動かれたらアンディも困りますよね。実際にアンディが欲しい時にいなかったですから。親も親で探してあげなよ、全然探してあげない。子供に厳しすぎ。



というわけで、前述しましたが個人的には冒険のシーンってあんまり盛り上がらない。なんか・・・

「ああ頑張ってんなぁ」

ぐらいにしか思わないんです。

大人になるってこういうことですかね?
ウッディ、バズの冒険シーンには一切心弾まないんすけど、設定とかストーリーの流れとかに気がいっちゃいます。



だからこそ、この映画で僕が観てほしいのはこれ!


 ご近所さんのシド!


こいつはヤバイねぇ〜

ヤバイよ、ヤバイよ、ですね〜。


いや、分かるんですよ。男の子がヤンチャなのは。百歩譲ってね、その〜・・おもちゃにロケット花火や爆竹付けて爆破させて面白いのも何となくわかるんです。火を使ったりして、ちょっと危ない遊びをやりたがる時期ってあるんですよ、男の子は。


でもそれってね・・・




多分、男友達複数人とやって「ガッハッハww」って笑い合うんですよ、友達と。それがこいつは1人でやって「ガッハッハww」って笑ってるんですよ。
それに加えて、妹のおもちゃと自分のおもちゃの頭と胴体を切断して交換したりして・・・

こんな感じで!




それも1人でやって「ガッハッハww」

挙げ句の果てには、おもちゃにロケット花火を付けて飛ばすのを早起きしてやりたいがために、目覚ましをセットしてる。


こいつはね〜



ただのサイコパスですよ。




こんなサイコパスが近所にいるんですから、アンディ一家が引っ越しするのもわかる気がします。

でもこのシドの手から逃れるくだりも好きですし、結局シドが関わっているシーンは皆好きでした。皆さんも今回のトイ・ストーリー4の公開に当たって復習する人が多いと思いますので、サイコパスなシドをご堪能下さい。

あと、おもちゃって「1体だけしか作られてない」ってことは基本的にはないじゃないですか。大量生産でウッディもたくさんいるだろうし、バズだっているでしょうし、ポテトヘッドさえたくさんいると思います。そいつらが一同に会ったらどうなるんかなぁと、個人的にそこらへんを描いてもらったら面白かったのになぁと思いました。



24年前にこのクォリティーで作品を発表しているピクサーには尊敬の念しかありませんが、トータル大人目線では可もなく不可もなく。






童心に戻って見たい作品の1つです。




【採点】
★★★★★☆☆☆☆☆ 5点
(10点満点中)