中3になってもまだ彼女に片思いを寄せていた。
そんな自分の気持ちを福山雅治の曲にかぶらせてみたりして、日に日に思いは増していく。
このとき聞いてたのが『Heart』でした。
5月になり、中間考査が始まるころだった。
私は親友のいる教室に向かっていた。すると、野球部員の数人に呼び止められた。
「どした?」と私は何も考えず答えた。
部員の1人が
「今しかねぇで!!今ならここの教室にいる!!」
とにやにやしながら言っていた。
私は何を言っているのか分からず、困った顔をしていた。
「あの子がおるんじゃ!今から読んでくるから今日告白せぇ!」
もっと意味が分からなくなった。
「何で今じゃねぇといけんのんな!意味分からんわ!」
と必死に応戦していた。
すると急に私は部員たちにいつの間にか囲まれてしまい、羽交い絞めにされた。
その状態で私は殴る蹴るの暴行を加えられ、廊下にうつ伏せになって倒れた。
怒る気にもなれず、屈んだままでズボンについた埃を一生懸命に落としていた。
その時、下を向いて足をはたいていた私の目には、少し小さな足が目に入ってきた。
「まさか・・・これは・・・あの子の・・・いつの間に呼んだんだよ・・・てかこんなかこわりぃ状態で告白とかなしじゃろ・・・」
と心の中で叫んでいた。
しかしここで引けばさらに印象が悪くなる。
「やるしかない!ここで告白すれば何かが変わる!」
そう思った私は、勢いつけて体を起こした。
目の前には、1年間思い続けた彼女がいる。自分の鼓動が耳に聞こえてくる。
まっすぐ私を見る彼女の顔は少し赤くなっていて、それがすごく可愛い。
胸の高鳴りはやむどころか、増すばかり。
私は勇気を出して言った。
「急に呼び出してごめん。俺、ずっと好きでした。付き合ってください。」
人生初の告白。倒れそうな体を必死に堪えながら、返事を待った。
彼女は
「少し考えたいから、今じゃなくていいかな?」
「あ、いいよ。全然・・・待ってるから。」
そういって足早にその場を離れた。
自分の教室に戻れば、もう私が告白したことをしっている友達がいる。
一日もすれば、専らの噂になっていた。
学校が終わり、部活がなかったこの日は幼なじみ2人と帰っていた。
「絶対無理じゃろ!絶対ふられる!てか話したことないの勝算あるわけねぇが!なんで無理矢理告白せんといけんかったんじゃ!公開処刑じゃがな!」
と告白したときに比べ、遥かに流暢に文句を言い放った。
とにかく結果を待つしかなかった。
告白から一週間がたち、中間考査も終わって、やれやれと思いながらいつもの三人で帰っていた。
校門を出てすぐのことだった。
二人の女の子が私の名前を呼びながら走ってきた。
つづく
さて彼女の答えはいかに・・・


