記録として残しておこう。
まだ2歳半の双子、しっかりちゃんと見ていてやらないといけない、いつも大丈夫だから大丈夫だろうという慢心、かけがえのない命に対してもっと真剣でいないといけないという教訓として。
2019.05.10
保育園から帰って妹のオムツを替えに二階に連れて行き、うんちを拭いてトイレに捨てゴミ箱へと向かっていたその時、ズダッズダッドン!と階段の方から聞こえ直後激しい泣き声。
まさか、まさか………ああ、ついに恐れていたことが。急いで階段へ走ると一番下で仰向けで倒れている妹。片方の手にはオモチャ。急いで降りて見ると口の中から大量の出血、下の前歯が2本根元から抜けてしまっておりその横の一本はあらぬ方向に曲がっている。とにかく血だらけ。頭の中真っ白状態で抱き抱えてどうしようどうすればと少しの間停止、お義父さんに歯医者、と言われいや救急車?でも歯だし歯医者?頭とか打ってないか?何段目から落ちたのかもわからない。ああなんでちゃんと見てなかった、ドアを閉めておけば、とにかく病院に電話、ぐちゃぐちゃに考えながら自分の携帯をどこに置いたかも思い出せないほどテンパりお義父さんの携帯を借りて歯医者に電話、すぐ来てくださいと言って下さり妹をお義父さんに抱っこしてもらったまま姉はチャイルドシートに乗せて車を走らせた。歯医者まで10分もかからない距離だけどその間ずっと激しく泣いていて血も止まらず、物凄く長い時間に感じた。
着いてすぐ受付にこんな状態なんですが、と血だらけの妹を見せるとすぐに診察室に入れてくれた。待合は満員状態だったからきっと白い目で見られていただろうけど、、
少し待たされてから院長先生が診て、「ありゃあ……これはもうこことこの乳歯は諦めんといけんなぁ…もう根元まで抜けてしまってるから…その横も折れとるからな…でも永久歯はちゃんと生えるから」と最後の一言が聞けただけでも少しだけ安心した。血がたくさん溜まっているからうがいできるかな、と促されたけど抜けた前歯がまだ倒れてくっついたままだから痛くて大泣きしてできず。とりあえずレントゲンを撮ることになりずっと大泣きしてる状態だから難しくて何度も取り直ししてもらった。途中から「あ、あ、」とポケモンの人形を指差したりしだしたから少しだけまたホッとして。やっと撮れてまた診察台へ。前歯は抜けているけどまだ肉でくっついていて、ちゃんと取ってしまわないと痛いだけだからとすぐ麻酔を打ってパパッと3本とも抜いてもらい。呆気なく取り去られた乳歯はしっかり、長さも結構あり立派なもんだった。ついこないだこの歯が生えて喜んだというのにそれから2年も経たぬ間にさようならすることになるなんて、本当ならこの先4年は世話になるはずだった乳歯が……頑張って生えてきてくれた乳歯……ああ、本当に可哀想な事をしてしまった。私がちゃんと見ていれば、あの時オムツをわざわざ二階で替えなければ……診察中も後悔の気持ちが頭をぐるぐるして涙が出た。
その後は洗浄して終わり。痛み止めと化膿止めを処方してもらい、また明日消毒するので来てくださいと予約して帰宅。その間姉の方はお義父さんが外で相手してくれていた。お利口に待ってくれていた。
麻酔が効いているからか泣き止んだ妹は夜ご飯も普通に食べれた。一応ご飯にお味噌汁をかけて柔らかくした。頭や手、足は痛くないかと聞くと痛くない!と。見ても腫れたり赤くなったりしてないからどうやら本当に歯だけをぶつけたみたい。不幸中の幸いだと思った。もし頭を強打して脳に何かあったら、骨折していたら、持っていたオモチャが目や喉に突き刺さっていたら、考えれば考えるほど恐ろしくなった。打ち所が悪くて死んでしまう可能性だってあった。ゾッとして涙が出た。歯は失ったけど最悪な事態は免れて本当に本当によかった。
2へ続きます