素顔を隠す…といえば、彼女の右に出る者はいないだろう知り合いがおりました。


一応家族ぐるみで仲良くさせていただいておりましたが、不思議な方といえば不思議な方で。


その方は一年中、眼鏡とマスクと帽子に長袖の服という格好をしていて、誰も彼女の素顔を見たことはないと思う。


意地でも素顔を見せないという徹底ぶりが窺えたのは、飲食の時のエピソード。


彼女は器用にマスクの下から、飲み物だろうが食べ物だろうが摂取するので、感心してしまっておりましたね。


そしてとにかく自分の写真を撮られるのが苦手のようで。


間違って彼女の姿が撮られてしまった時は「その写真は使わないでください、私は写真🆖なので!」と撮影者に念押しする徹底ぶり。


だけどイベントに参加すること自体は好きだったので、いつも率先して撮り役に回ってました笑。


そして自分は撮られたくないくせに、他人のことはスマホで撮りまくるんです笑。


私も写真撮られるのは苦手な方なので(昔から超絶写真うつりが悪いので泣)、「私のことは撮らなくていいですよ〜!」って言ってるのに、「いいから、いいから!」って半ば強引に撮られたこともあります笑。


ちっともいくない!って感じで、内心ちょっとだけモヤモヤしてしまったのが懐かしいです笑い泣き


私だって撮られたくない気持ちは、貴女と一緒なんじゃい!ってね泣き笑い


そしてとにかく警戒心が強めの方に見受けられ、他の方達と衝突することも多かった。


他の方達はそんな彼女のことを、いろいろと詮索することもあった。


何故あの方はいつも、ああなんだろう?なんで誰にも顔見せないし、いろんな面で秘密主義なの?ちょっと感じ悪くない?みたいに。


そういったやり取りを見聞きして、別に詮索しなくてもいいんじゃないの?って思っていた。


素顔を見せたくないのも、秘密主義なのも、きっと何か事情があるんだよ。


そんな風に考えてた。


いくら親しくなっても、どうしてもこの領域には触れて欲しくないってものが、誰にでもあると思う。


彼女の場合は、それが素顔を晒したくないということだったんだろう。


そして別に顔で友達になるわけじゃないのだから、素顔をついぞ見ることができなかったとしても、それはそんなに大きな問題ではないとも思っていた。


最近、友達って増えたら増えたで嬉しいものだけど、同時にそれに伴って悩みも増えるものだと気付きつつあり。


特にせっかく仲良くなっても、なんらかの事情で引っ越し等されて離れていってしまう場合ですね。


本当に寂しくて切なくて仕方なくて。


特に自分とどこか似ていた方が去って行ってしまう場合。


性質が似ているから居心地が良かったからこそ、去ってしまう時の喪失感も半端なくて。


いつまでもいつまでも近くにいて欲しい。


こう考えるのは、甘ったれてるんでしょうかね?笑い泣き


精神年齢、下手したら小中学生の頃のまま笑。