中国浙江省杭州市に留学していた頃、ある街のことが気になっていました。
その街は臨平(リンピン)というところで、地下鉄の終点駅で、やや郊外というか、辺鄙な場所ではありました。
その分、市中心部と比べて静かで落ち着いており、自然も豊かではありました。
中国滞在中はとんでもない不動産バブルの時期でした。
2000万で購入したマンションが一年経ないで倍の4000万になるという話もしょっちゅう聞いておりました。
中国在住の知り合いが少し昔に安く買った不動産の価値がうなぎのぼりになって喜んでいる様子を何度か見ており、ラッキーで羨ましいなと思っていました。
自分も滞在中に一件くらい購入できないかな、小さくてもいいから。
そう思って目をつけたのが、当時臨平地区にオープン予定だった、大型商業施設の一画を購入するというものでした。
日本で例えるなら、イオンが郊外にできるような感じでしょうか。
もちろん投資になりますので、ある程度のリスクも考えないといけません。
ただ日本へ帰国したとしても店舗の管理は基本的に現地で働くスタッフが行うし(当然ですが)、購入額よりも下回ってしまうことはないと説明会で聞いたので、思い切って購入したわけであります。
とはいっても10平米にも満たない面積で、売り場としては本当に小さいものです。
だけど購入した区画はトイレの近くに設置される予定だと図面から分かっておりましたので、面積は小さくともある程度の人の入りはありそうかなと目論んでおりました。
店舗を訪れるとトイレを利用する人は多いはずで、その時にトイレの近くにある店舗だと、嫌でも目につくはずで、ちょっと見てみようかなーって気にもなるかもしれない。
そして郊外ではあるものの地下鉄終点駅近くの店舗ということで、これからどんどん開発等も進むだろう。
店舗の価値が上がることはあっても、下がる可能性はあまりないかなと判断しました。
そしたらそれが狙い通りでして、購入時の倍程の値段になりました。
加えて一年に一度、家賃収入もいただけるわけです。
中国の口座への振り込みにはなってしまいますけどね。
今はどうだかは分かりませんが、あの頃の中国は本当に投資をするには最高の国だった。
定期預金とかも、日本では考えられないような利息がつく商品が沢山ありましたし。
もしあの頃もっとお金があって、購入した店舗の10倍の面積を買っていたとしたら。
恐らく家賃収入のみで、働かなくても暮らせていたかもしれないし、店舗を売却したお金で少なくとも自分一人の老後の生活はなんとかなりそうなレベルではありました。
2024年11月30日から2025年12月31日まで、日本人の観光目的でのビザが免除になりますので、渡航できるようならしたいですね。
やはり自分が購入した店舗の現在の様子は気になるものです。