改めて、非常に心に染みる著作でした。
せいやさんの「人生を変えたコント」
この本を読んで思ったのは。
本当に心から満たされていて幸せな人は、決していじめなんかしないということ。
裏を返せば、満たされない不幸(だと思っている)人がいる限り、いじめがなくなることはないということ。
だとしたら…皆が幸せになれる世の中を創っていくことが、この世からいじめをなくすことに繋がるのではないか?と。
よくね「いじめられたからといって、仕返しや復讐をしたらいけません。相手と同レベルになってしまうから。」「むしろいじめてきた相手の幸せを心から願い、同情しなさい。その時に自分も相手も救われる。」等といった言葉を見聞きすることがありました。
そんなことは、一度もいじめとか受けたことのない人間が言う綺麗事だ、そんな生ぬるいもんじゃない。
そんな風に思ってました。
でも真理だったんだなと。
仕事上でもそうですが、100%等と断言する言葉を使うのは、あまり好きではありません。
でもこれだけは100%だと言えるのかもしれない。
本当に心から満たされていて幸せな人は、決していじめなんかしないということ。
だから結局やっぱり、相手を幸せにしてしまうことが、究極のいじめの解決方法なのかもしれない。
なんで自分をいじめてくる相手の幸せなんて願わなきゃいけないんだ??
そう思う気持ちは、痛い程に分かります。
相手の幸せを、相手のためではなく、自分のために願う。
こう考えるならば、少しは心の抵抗も少なくなるのかもしれません。
せいやさんの本に登場するいじめの主犯格、黒川。
この黒川も例外ではなく、家庭環境に問題があって、ある意味かわいそうな奴だった。
これって、相手を憎むのではなく、いじめを憎むって考えに繋がるのではないかなと。
とにかく、こんなにも笑えて泣けて、人生観まで変わりそうな、いろいろなことを考えさせられる本に出会ったのは初めてです。
初著作なのだというのだから、尚更凄いと思います。