夜中に電話が鳴る。
いつもより弱い声で
「もしもーし?」
東京で一人暮らししている娘だ。
東京にでて2年ちょっと。
コロナで寝込んだ時に少しさみしいと言った。
強がりも含めて楽しい出来事ばかりをはなす電話が増えていて気になっていた。
「人間関係につかれた。
必ず、私を受け入れてくれるって人と話したくて電話した」
と。
親が言うのもなんだが、
はがゆいほど不器用な子だ。
3人いたらほかの子が1人にならないように自分が身を引く子だ。
人のために頑張れる子だ。
弱音はかずに目標に向かって頑張ってきた子だ。
人一倍、寂しがり屋な子だ。
たいして強くないのに、負けず嫌いな子だ。
「みんなが話しているのを冷めた視線で、自分はここにいなくてもいいんやないかな?」
て、ふと思ったと 弱弱しく。
胸が締め付けられた。
なんでそう思ったかは
小さいことの積み重ねでひとつひとつは大きな理由ではないようで。
「だから絶対必要としてくれている人と話したかった」
と。
どういう答えが彼女にとって正解なのかはわからなかったが、
そういう弱音を吐はけるようになったことも、
普段頑張っていることも、
1人で離れたところで生きていることも、
たくさんたくさん
おもいつくだけ褒め称えた。
心が弱っている彼女に
少しでも温かい風が吹きますように。

