この3.4日で何年も過ぎたような気分。

24日、作品を梱包。
梱包、と一言で言っても大人2人でもなかなか持てない大きさと重さの壊れやすい生の粘土の作品を疲れた中年女の私1人で壊れないように厳重に梱包したのだ。
自分を誉める。

25日、運送業者さんが来て4トントラックに積み込み。
私の山梨の家は狭い橋を渡らないと敷地に入れないので、4トントラックは公道に置き、私の軽自動車にあらかじめ作品を積んで、それを積み替える。
積んで、たってさぁ・40×90×70cmの段ボール箱って大人2人でも扱うの大変よ。
運転手さんは本来はこんな美術梱包業者のするような仕事を大汗かきながら楽しそうにやってくださった。
業者さんが出発してから、私はその後自分で運ぶ分の作品の梱包、現地で使う化粧土の調合、必要なものの積み込み。
4時間くらいだけど、寝られた。

26日、夜明け前に信楽に出発。
ネットで5時間、と表示されたのに実際は7時間もかかって、余裕を持って出たのに約束の時間に間に合わないか冷や汗。
もう約束の時間に遅れそう、と電話を陶芸施設に入れた後すぐに業者さんからタイミングよく連絡、積み下ろし先のそばのコンビニ駐車場で落ち合って荷物と私とが同時に現地入り。
これは・守られている。
作品をドキドキしながら開梱したら、細かい突起が多少壊れていただけで大破は無し。
これは・マジ守られている。感謝せずにいられない。

泊まった民宿は古き良き昭和、って感じのところ。
トイレは共同でちょっと昔の駅のトイレみたいな悲しい感じだったけど、泊り客は私一人でお風呂もダイニングも私の貸切り。
陶芸家で作業に来ていると言えば信楽は陶芸の町だから、ご主人も優しくねぎらってくださる。

27日、昨日の日記の通り職員M様の神業で無事に窯詰め終了。
信楽にいると懐かしい人と次々になぜか会えて、台湾から一時帰国している旧知の作家さん、2007年に私がアドバイスをしたらしい若い作家のお嬢さん、2010年に一緒に展示をした作家さん、たくさん会えてお話しできる。
焼成でもいろいろ面倒な注文をM様にして退出。

お昼を食べそこなったので車を信楽駅近くまで出して、まず紫香楽一の宮の新宮神社にお礼のお詣り。
その後町内の自然派のカフェ「あわいさ」で美味しいランチをどんぶり飯で頂く。
あわいさのスタッフさん達と色々な話が花咲いて長居。
信楽、「君の実家みたいなもんだね」とコレクターさんに言われたことがあったけど、本当にそう思う。
山梨よりずっとホームなかんじ。

その後気合いを入れて山梨を目指して出発する。
が。

な~んか高速を「京都方面」に行かなきゃいけなかったのに「名古屋方面」に行ってしまい
(だって山梨に帰ろうと思うと、京都より名古屋に向かうのが正解な感じするじゃない??)
では名古屋廻りで帰ろう、とルートを変えるけれど、さらにそのルートでも逆の方向に乗ってしまい、最寄りのSAで1人作戦会議。
展示の搬入前や搬出後のドロドロに疲れた時に何度か単独事故を起こしたことを思い出して、最寄りのインターで降りてすぐそばのホテルに泊まる。
インターを出てからホテルに行くまでにミラーをこすって右側のミラーがぶっ飛んだり、色々あったが無事に(?)ホテルについて一泊。
(これ、本当に「無事に」の領域だ。体力的にヤバイと思って素直にホテルをとったのも正解だったけど、こすって取れたのがミラーごときで済んだのは神の御加護そのものだ。御加護が無かったら車が大破するようなことをしていたかもしれない。)

あけて今日、チェックアウトの時間までギリギリ休んで、途中で昼寝休憩も入れて9時間かけて山梨まで帰ってきた。
信楽ってやっぱり遠くて、移動は一日仕事だとよくわかった。
即座に窯出し後の移動を考えて陶芸教室の代講を後輩に頼む。

そんなヘロヘロの何日かでした。
明日からまた怒涛の制作の日々へ。