就活氷河期の今とこれから | Looking Back , Moving Forward

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2011年卒の就活の内定率が過去最低という題目で就活関連のニュースを多く目にする。

記事の趣旨は大きく2つに分かれる。

今の就活生を憐れむものと内定をもらえる学生はちゃんともらっているという厳しいもの。
個人的にはどちらもその通りだと思う。

確かに今苦しんでる就活生が3~4年前に戻ったら簡単に内定が取れている可能性は高いわけである。
でもそれを言い出すとキリがない。そういう意味では不幸な運命と受け入れるしかない。

一方で大企業に固執しているんじゃないか?という主張に対しては、それも一理あるが、正直中小企業を見ている余裕がない、というのが率直な意見だ。
こんな言い方をすると何様のつもりかと思われるかもしれないが、就活に苦戦している人にちゃんとした中小企業を探し、研究し、選考に進むのは逆に難しいと思う。
そんなことが簡単にできるならとっくにどこか大企業の内定をもらえてそうな気もするし、何より時間も気持ちも余裕がない。
念のために断っておくと、 僕もそんなことはできなかった。簡単に情報が得られて、クリック一つで選考に進める大企業にどうしても手が伸びるのは仕方がないと思う。

みなし新卒(卒業3年は新卒扱い)に関しても簡単に触れておくと、ようやくかと。
しかし現実はそう甘くないだろう。去年就活でどこも決まりませんでいたという学生を企業が積極的に取ろうとはしないはず。コストもかかる。実際にそういうことを見越してか、賛成は4割の企業からしか得られていない。

就活の時期をずらすという提案もなされているみたいだが、これも微妙なところだ。
法律で就活をしたら罰則、みたいなものでも出来ない限り実際を規制するのは難しい。
むしろ逆で長期化のおそれがある。
スタートはこれまで通り、早い学生は3回生の夏や秋から動き出し、しかし本選考は4回生の夏以降になりそうな気がしてならない。
何より就活終わればあれをしてどこどこへ行ってという妄想がモチベーションの一角を担っていたのは僕だけではないはず。

「フリーター、家を買う」の一コマのように、誰かのちょっとしたアドバイスで劇的に変わることもある。
(あの一コマは就活の真髄を表しているような気がする)

所詮、まだ20そこそこの大学生。そんな大差なんてない。
就活はテクニックではないが、テクニックに走らないためのテクニックは確実にあります。

就活に苦しんでいる人は就活の本質をよーく考えてみると光が見えてくるのではないでしょうか。


<本日のまとめ>

・就活の現状は最悪だが、時代のせいにしてはならない。

・就活に関する様々な施策が考えられているが、実際にどこまで効用するかは疑問。

・テクニックに走らないためのテクニックは就職活動の本質を先入観抜きに考えるところから始まる。