週末に日頃の疲れを癒すべく銭湯へ
銭湯はゲイにとっては天国だ。
なんせ合法的に同性の肉体を遊覧できる場である。
もちろんジロジロ見ると相手が嫌がる。そんなお行儀の悪いことはしない。
(ジロジロ見て息子が元気になるのもこれまた非常にお行儀が悪いと心得ている。)
ちらっと見るだけ。それで十分目の保養となる。
湯舟に浸かった後はサウナで汗をかく。
サウナの後は水風呂へは入らず外気を楽しんだ。
この時期の少し冷たい風は心地よい。
外気が全身を優しく抱いてくれる感覚にも浸らせてくれる。
風呂上がりはコーヒー牛乳を飲みながら漫画コーナーへ。
日本の文化は本当に素晴らしい。全てが洗練されている。
時は流れ今日の昼休み。
職場のI課長と一緒に昼食をとった。
「週末何してたの?」とI課長。
「銭湯に行って男の体サウナ楽しんできました。」
「I課長は?ゲームですか?」と聞く私に
「いや、俺は川辺でひとりビール飲んでた」と微笑む。
I課長は50代で、5年程前に奥さんと離婚され今は実家で親と暮らしている。
理由は聞けていないが子供は授からなかったそうだ。
優しくおっとりした性格で、最近はゲームにはまっている。
たまにお勧めのゲームを貸してくれ、休憩中はゲーム談義で盛り上がったりする。
「場所が良いと普通の缶ビールでも最高ですよね。」
「そうそう、電車が橋渡る音聴きながらさ、コンビニで買ったつまみ食って。」
そう言いながらI課長はスマホでその風景を見せてくれた。
川と電車と夕日がきれいに画面の中に納まっている。
「ノスタルジックってやつですね~。」とありきたりな感想を述べる私。
「でもね、やっぱり寂しいよな~。本当はこの感動をすぐに誰かと分かち合いたかった。」
「あんたに電話しようと思ったけど、50のおっさんに休日邪魔されたくないやろうと思って遠慮したww」
「ビンゴですわ。お気遣い助かります。」と私も笑って返答。
「はっはー、素直すぎやww」とI課長も笑ってくれた。
誰かと何かを分かち合いたいというのは自然な心理だと思う。
感動したこと、驚いたこと、悲しいこと、楽しかったこと。
心の動きを誰かと共有できたってだけで、人は喜べる。
私はひとりの時間が割と好きなタイプだが、好きというよりも慣れてしまった部分もあるだろう。
楽しいことは2倍に、辛いことは半分に。
魅力的な言葉だ。
そうなれる彼氏どっかにいねーかなー。
銭湯にでも探しに行くか。