いよいよ一人暮らしをする時が来た。
ひとりぐらし。なんて甘美な響き。
「ひとり」からの「ぐらし」である。これほど自由とロマンの詰めこまれた言葉はそうそうないだろう。
問題なのは、「ひとり」に当てはまる人物が適当と怠惰の権化であるこの僕ということだ。
しばらくはポンコツ人間による一人暮らしの失敗談を、恥ずべき教訓としてご紹介しよう。
でかい家具は入居してから選ぼう
引っ越し1週間前、僕は良さげな家具がないかネット通販を探しまくっていた。
「友達が来た時にボードゲームとかできるテーブルが欲しいなあウフフ」なんてお花畑みたいなことを思ってたら運命の相手がそこにいた。
丈夫そうな太い脚!高級感あふれる木目調!セールでとっても安くなっているお値段!そして極め付けに広さを拡張できるという便利機能付きであった。
断っておくが僕の家はワンルームのちっちゃいお家である。そもそも来客を前提にする広さではない。
しかし初めての引っ越しに浮き足立っていた僕は
これは便利そポチー!と考えるより先にボタンを押してしまったのだ。本当に愚かだったと思う。
そして引っ越し当日。
ニトリの人がベッドをミュイーンと組み立てた後に運命のテーブルはやってきた。
初見はベッドが運ばれてきたのかと思った。パーツがまだ余ってたのかな?とか能天気な事を思っていた。
もぎ取られた鹿の脚みたいなものが運び込まれたとき、それがテーブルの脚であり、さっき運ばれてきたベッド並みにでかい板はテーブルの天板であることが分かった。
えっ、ちょっ、でっっ...
戸惑っている間にも「ンダララッッ」と爆音電動ドリルで組み立てられていくテーブル。
あっという間になんということでしょう。
間取りが口の字になってしまったではありませんか。
しかもこのテーブルは写真手前の部分が拡張できる便利機能付き。これを広げると間取りはコの字になる。ベランダには出れない。よし返品ダァ!
引き取りは1週間後。返品するから触れちゃいけない使えない。ていうか重くて動かせない。
テレワークしなきゃだから仕事用テーブルを買う。
その後届くテレビ、テレビ台。ちゃぶ台が恋しくなったのでちゃぶ台。
3日後にはこうなった。
台に人権を乗っ取られた家。人間のフリースペースが右下しかねえ。
クソデカテーブル引き取りまでの数日間、家主はすみっコとしての「ぐらし」を過ごしたという。
でかい家具は入居してから、ちゃんと間取りを計算して買いましょう。お兄さんとの約束だ。
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