フライトオブザヒッポグリフ
友達と行ったとしたらまあ十中八九はホグワーツ城に吸い込まれていくだろうから、一人の今がチャンス。乗りに行きました。
外からは見えなかったけど待機列にカボチャばたけに囲まれたハグリッドの家がある。『アズカバンの囚人』のダンブルドア先生の「ほれ、あっちじゃあっち」はナイスフォローでかっこよかったなあ。
乗り場に来るとハグリッドがなんかアナウンスしてる。どうやらヒッポグリフに乗って飛行を楽しむ、という設定のジェットコースターらしい。ジェットコースターに乗って坂をカタカタ登ると横にヒッポグリフがいておじぎをしてくれた。ここでおじぎを返すとヒッポが認めてくれる的な設定があった気がする。ぺこりとおじぎを返そうとしたけどすでに通り過ぎまくってたので認めてもらえなかった。そのせいかこのジェットコースター、思ったより早くて怖い。
外観だけ見てて舐めてた。曲がるたびに身体グィーンってなるし風が顔にビシビシぶつかってグエーってなる。怒りじゃ、これはおじぎを返さなかったヒッポグリフの怒りのコースターじゃ。鎮まりたまへ鎮まりたまへ。という妄想が脳裏をよぎりかけたところで終わった。待った割に短えな。あ、ヒッポグリフ先輩、何でもないですって。楽しかったですって。
モンスターライブロックンロールショー
ティムバートンの悪趣味な部分をかき集めて生まれた奇跡の練り消し映画「ビートルジュース」のキャラクター「ビートルジュース」(画像手前のパンクな人)が狼男やフランケンシュタイン、ドラキュラという怪物くんメンバーと一緒にロックで盛り上がる屋内ステージショーである。
行こう行こうと思いつつ毎回行ったことがなかったこのショーにもついにご対面。
会場に入るとそこは夜の墓場。不気味にねじ曲がった時計塔や巨大な墓石が溢れる雰囲気バリバリなステージだ。見てるだけで楽しい。
ショーが始まると我らがビートルジュース登場。関西という地の利を活かし、原作通りの西川のりお吹替なのでは!と期待したけど普通に標準語のビートルジュースさんでした。あの吹替好きじゃないから特に問題はない。
ショーの開始の合図は「ビートルジュースと三回叫ぶ」!!こういう原作ネタ好きなんですよ!(ただこれ以外にビートルジュースネタはない)
あとはもう狼男の甘い歌声やフランケンシュタインのギター演奏を楽しむ健全に楽しいショーでした。公演が終わって外に出ると地元の難波な子供が「今日のドラキュラの歌声なんであんな下手なん!?せっかく来たのになあ!!」と怒っていた。頑張れドラキュラくん。貴重な地元のドラキュラファンはタイガースファンと同じくらい熱狂してくれてるぞ。
チャッキーみたいに定番もいいけど全く新しいアトラクションていうのはワクワクする。公式ホームページの説明だと『ヴァンパイアが出るよ』以外の情報がわからないから色々な妄想が進む。
あれこれ考えた結果「自分はヴァンパイアハンターとしてトランスシルバニア城を訪れ壮絶なトラップを掻い潜りながらドラキュラ伯爵を討伐する」というストーリーだと予想した。まんま先月プレイした『悪魔城ドラキュラ』に影響を受けている。
さっそくシアターに行くと80分待ちの大行列。昼間のセサミとは桁違いの行列だ。かわいそうなエルモの無念を晴らすべく、いざ整列。
列が折り曲がるたびに入り口で解散した母みたいな人が「あっ」て顔してこっち見てる気がするんだけどきっと気のせいだろう。
長い列を乗り越え無事シアターに到着。最初の映像を見せられる部屋ではドラキュラの仕業らしき事件が載った古い新聞記事の映像と共に「ドラキュラは実在するんですよ」といった感じのナレーションを聞かされる。なんだか本当にいそうな気がして怖くなってきた。会場のみんなも黙りこくってて緊張感が伝わる。
そしていよいよ4D映像。ふっふー楽しみー。
感想!
「なんだかなあ」といったかんじでした。
いやまさか海外旅行で美術館だと信じまくってヴァンパイアの館に迷い込んだ日本人女性の一人称視点物語だったとは。ヴァンパイアハンターどころではなかった。
確かにね?初めての外国はわからないことだらけですよ。でもそこは明らかに美術館じゃないでしょう。道無き道を抜けた森の中の洋館ですよ怪しさ満点じゃないですか。ほら友達もそういってるのに聞かないもんだからあーあーあー見るからに怪しいイケメン外国人が誘い込んでるよ「スタッフさんかな?」じゃねーよ1人しかいねえし何も展示されてねえよほら友達が襲われた今更怖がったって遅いわほら待ち構えてるぞさっきのイケメン外国人クワーッッッッ!!!(椅子ガターン)だっはー!ビックリしたなあもう
って感じで視点の女性がひたすら馬鹿なのと大半が走って逃げ回る映像だからそんなに面白くなかった。ビックリはしたけど。
『学校の怪談』みたいに映像から現実に現れる展開もあったけど口裂け女と比べて迫力に欠けるというかただのイケメン外国人の一人芝居。
うん、まあ、新しいものを作り続けてたらこういうこともあるだろう。来年も楽しみにしてます。
なんだかんだでこれが一番怖いから貞子はすごい。Jホラーの看板であり続けているだけのことはある。
このアトラクションは二重三重に驚きの展開が待っていて、それにいちいち驚かされる体験が凄く楽しいんです。つまり何が言いたいかというとこのアトラクションに関する話はここには書きません。これで来年やらなかったらどうしよう。まあその時は来年書けばいいか。頼むから来年もあってくれえ。とりあえず場所が「ターミネーター」のアトラクションをやってるところだということさえわかってくれれば良い。
次回は一番の楽しみ、ゾンビについて書きます。