台風の多いこの季節。

フローレンスだのチャーミーだの、やたら可愛らしい名前がつけられているけども僕には全く可愛げのない事態が起きている。

頭痛だ。


僕はいわゆる『頭痛持ち』タイプの人間で、事あるごとに頭痛が起きてしまう。同じ体勢でずっとゲームしてたり長時間人と喋ったりと、頭痛の発動条件は様々だ。でもその中で最も代表的なのが

低気圧



こやつにはほんとーに苦しめられている。
小学生の頃から妙に頭痛が起きるなあと思ってて親に相談してみたら『低気圧のせいだ』と。

なるほど、確かに頭の痛みで苦しんでいたときはやたら空が曇っていたような気がする。僕の落ち込んでいた気持ちが心象風景として表れたのかしら、と思ってたけどそういう事じゃなかったらしい。

どうも低気圧になると身体の中の血管が膨らんで血行が悪くなることで頭が痛くなるようだけど、理屈がわかったところで相手が低気圧という大自然の驚異じゃ対策のしようがない。頭痛が来てから薬を飲んで収まるのを待つしかないのだ。(我慢してると半永久的に痛い)

この頭痛野郎のせいで楽しい楽しいディズニーランドのベンチで頭を抱えることになったり、飲み会を『ちょいと頭痛が...』と抜けて出たりしなければならない。それまで『うふふ』と笑いながら話していた相手も頭痛になると(てめえ何楽しそうに笑ってやがる)と理不尽な憎悪を抱えてしまい、そんな自分が嫌になって心も痛む。

せっかくだから頭痛の調子とその時の様子を段階ごとにまとめてみようと思います。これをみて色んな人の頭痛状態を察する参考としてください(個人差はあると思うけど多分みんな同じなんじゃないか)

PHASE1
調子→頭全体にモヤがかかったようなボーッとした感覚がしてくる。痛みはないがどこか不快。

様子→通常通り。何もしていないときは『来たか...』ってなる。薬を飲めば痛みは起きない。

PHASE2
調子→なんか痛いような気がする。無音かと思ったらモスキート音が聞こえた、みたいな痛み。ただここから加速度的に痛みは上昇していくから内心焦る。

様子→明らかにテンションが低い。痛みじゃなくてこれから訪れる憂鬱を憂いているから。何かを探している様子があったら間違いなく痛み止めだ。ここで飲めば痛みは最小限で済む。薬が切れてたら...

PHASE3
調子→不快に感じるレベルで痛い。走ったり振り向いたりといった頭の振動でいちいち痛む。悶え苦しむほどではないけどずっと頭に痛みがあるストレスは尋常ではなく、長時間続くと吐き気を催す。

様子→どこに出しても恥ずかしくないほどの病人。視線は虚ろで何も捉えていない。『頭痛い』の感情しかない。早く帰りたい。ここで薬を飲んでも痛みが消えるまで30分以上はかかる。

まだ上がある。

PHASE4
調子→頭をくり抜きたくなるほど痛い。血管の脈動ですら痛い。喋る声の振動で痛い。視界に入る光ですら痛い。いっそ気絶したい。明日には元気になっている自分を信じて耐えるしかない。

様子→微動だにせず部屋の隅っこで転がるその姿はさながら冷凍マグロ。声をかけても応答なし。だって喋ると痛いから。今更薬を飲んだって痛みは消えない。一晩寝て(気絶して)ひたすらに時が過ぎるのを待つしかない。エロイ・エロイ・レマ・サバクタニ。


と、このように頭痛は早いうちに対処しないと大変なことになるのだ。この危険性と常に隣り合わせな6月と10月はたまったもんじゃない。

皆さんも頭痛持ちの人が天気の悪い日にボーッとしてたら要注意。きっとその人は頭に十字架ブッ刺しながらゴルゴダの坂を上っている。