さて、宇都宮徹壱である。
スポナビや、サッカーダイジェストなどで記事を読んだ方も多いだろう。
金子達仁などに比べれば、知名度はまだまだだが、
「フットボールの犬」で、第20回ミズノスポーツライター賞最優秀賞を受賞しており、
大小に関わらず、国内外の様々な大会を取材している、
たいへん精力的な活動をしている人だ。
この人の書いた記事は、まあ、概ね悪くない。
元カメラマンだけあって、写真もいい。
問題は、この人のつぶやきだ。
宇都宮氏はTwitterをやっているのだが、
http://twitter.com/tete_room
まあ、これがろくなことをつぶやかないのである。
南アフリカW杯のときもひどかったが、
最近では2010/12/02に発表された、FIFAの2018・2022ワールドカップ開催地発表について。
ご存知のように、それぞれロシアとカタールに開催地が決まったが、
彼のつぶやきは、こうだ。
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(発表前)
今の私の心境。「絶対、日本!」というよりも
「頼むからカタールにだけはなってくれるな!」というのが本音です。
やっぱワールドカップでビールのみて~!
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(発表後)
えーーー、まじでーーー!
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日本が敗れたことより、カタールになったことのほうがショックです
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FIFAは分かってるのかな。これはクラブW杯ではないんだけど
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ロシアのこと、すっかり忘れていましたけど、
2018年はそれなりに楽しい大会になると思います。
各開催都市は個性的だし、メシも酒もうまいし、美人も多い。
問題は、ビザ取得が面倒なことですが、
8年後には多少は緩和されることを願いたいです
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逆に22年はすごく退屈な大会になりそう。昼は外に出られないくらい暑いし、
観光地も恐ろしく少ない。
まあ、秋田県くらいの国土ですから、各都市も特色があるわけではない。
酒は飲めないし、メシはコストパフォーマンスが悪いし、ホテルも高い。
メリットはストイックにサッカーに専念できることかな?
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と、ご覧のようにカタールに、ケンカを売っているのである。
本人が書いているように、日本が負けたことを嘆いているのではない。
「酒が自由に飲めない」カタールに決まったことで、ぶつくさ言っているのだ。
これが、ミズノスポーツライター賞最優秀賞受賞者の、ホンネなのだ。
私も、別にカタールでの開催には両手をあげて賛成する立場ではない。
オイルマネーでW杯を買ったのではないか、とも邪推している。
あの暑さの中で、どんな大会になるのか、心配もしている。
しかし、それを言うなら、
2002年の日本にだって、W杯を開催する資格などなかったではないか。
W杯に出場した実績もない。(立候補時点)
サッカーの文化や歴史だってない。
でも、そんな国に、W杯が(半分だけど)やってきてくれた。
宇都宮氏には、素直に応援してやろう、お手並み拝見といこう、という気持ちはないのだろうか。
酔っ払ってツィートしていたのだと、信じたい。