滝川第二演劇部の公式ブログですが、2004年から続けてきましたgooブログが終了しましたので、
この書き込みから、amebaでのブログとなります。
引き続き、更新頻度は少ないですが、どうぞよろしくお願い致します。


さて、この度、滝川第二高等学校演劇部は、
「防空壕のはなし」という作品で、自主公演を行う事になりました。
つきましては、上演についてのお知らせです。
 

【公演名】

 滝川第二中学・高等学校演劇部 外部公演「防空壕のはなし」

 

【上演作品】

 「防空壕のはなし」(作:いぐりんとその仲間達) 生徒・顧問創作(2025年)

 神戸地区大会最優秀賞・舞台美術賞

 兵庫県大会優秀賞(兵庫県3位に相当)を それぞれ受賞

 

【開催日時】

2025年12月20日(土)

 A 高1の部 15時開場 15時半から(約1時間)

 B 高2の部 17時開場 17時15分から(約1時間)

 ※キャストを高1メイン・高2名メインと替えて上演します

 

【場所】

 明石市立西部市民会館 ホール

 〒674-0082 明石市魚住町中尾702-3
 JR魚住駅 徒歩5分

 

【入場料】

 無料(どなたでもご入場いただけます)

 

今回上演する作品は、現代と戦時中のシーンが交錯していき、現代に集約していく作品で、

滝川第二演劇部では、戦後60年(2005年)全国大会にて「君死にたまふことなかれ」、
戦後70年(2015年)に「花火」、そして戦後80年(2025年)に今作品「防空壕のはなし」と、
節目の年に戦争にまつわる芝居を上演しています。
 

 

【あらすじ】

 B棟1階階段下倉庫の前を陣取り、「自主放送部」と称して勝手に部活動をしている高校2年の上月サヤハは、元担任の佐倉先生から、戦時中に19歳でアナウンサーになった由利ヨシノの手記を渡されます。
さっそく手記に魅せられたサヤハは、掲載されている写真や記述内容から想像を膨らませていきます。
蚊の鳴くような小さな声しか出せなかった幼い頃のヨシノが、兄サネユキと共にラジオ放送を楽しみながら成長していく様子と並行して、サヤハ自身の悩みが少しずつ明らかに・・・。
何をされるわけではないけれどクラスメイトからは距離を置くサヤハは、まもなく始まる修学旅行の日々悩みを募らせていきます。

戦時中のラジオ放送が戦意高揚から「欲しがりません勝つまでは」に変わっていくように、

今の担任の八重先生からは、修学旅行の班決めについて、「どの班もあなたを歓迎している」と言われたかと思えば「学校行事なんだから」と我慢を強いられるなど、刻々と変化していきます。

そして、手記が防空壕のシーンに差し掛かった時、
八重先生から「あなたが自主放送部としてやっている『本日は晴天なり』は発音上意味がない。
『It's fine today』と言ってみたら」と言われたサヤハは・・・。

 

 

◎見どころ

・一番の見どころは、「防空壕」です。

今回、作劇のきっかけになったのが、本校B棟1階階段下倉庫です。

(上演のワンシーンを、実際の場所で行ってみました)



戦争を題材に作劇を始める中で、現代にはコミュニケーションや自己表現が上手くいかず、閉塞的な思いを抱いて過ごしている生徒がいて、いわゆる居場所を求め、学校生活においては「ずっと何かと戦っている」生徒の存在に注目しました。


同写真の場所は、一種のデッドスペースで、そもそも人の通りが少ない場所ですが、
階段の壁が影になって、人がいても注意して見ないと分かりません。
そこから発想を膨らませ、階段下の一角を陣取って、自らの思いを発信したくても出来ない、でも発信したい、
自己矛盾をはらみながら居場所を求めている「自主放送部員」と、
戦時中の防空壕での生活を、重ね合わせていく話を作りました。

 

・戦時中の放送という着眼点から、戦時中に19才でアナウンサーになった「武井照子さん」の手記の記述など、
いくつかの文献を複合的に参考にしました。
特に、武井照子さんの手記については、幼い頃の生活や、アナウンサーとなって終戦を迎える様子など、大いに参考にさせていただいております。

 

 

 

・神戸地区大会舞台美術賞受賞にもあるように、
今回舞台上に、写真のようにB棟1階階段下倉庫を再現しました。


地区大会・県大会では舞台設置・撤収を10分以内で行う必要があるため、様々な工夫がなされています。
もちろん、階段の上り下り、倉庫の扉も開閉して、芝居の中で多種多様な役割を果たしていきます。

 

芝居の中には、木製ラジオはもちろん、小豆で波の音を表現する装置など、取材したNHK放送博物館での学びを取り入れています。

 

・今回、コンクールを迎える上で、高校2年生(出場最後の学年)が、研修旅行(修学旅行)の日程上、神戸地区大会には出られても、兵庫県大会には出られないという状況が起こりました。

顧問から「ダブルキャストで作劇し、神戸地区大会は高2版、もし勝ち上がれたら県大会は高1版で、もし近畿大会に行けたら、高2・高1の芝居に作り直す」という、かなり無謀な提案を行い、この度兵庫県大会まで繋ぐことが出来ました。
男子2名を女子1名が二役する場面もあって、相当不利な条件でしたが、
審査員の先生からは、「女性が演じることに意義を見出すことが出来た」という講評をいただきました。

近畿大会出場にはあと一歩届きませんでしたが、
兵庫県大会は、今回公演する「明石市立西部市民会館」で開催されたこともあって、
もう一度県大会を沸かせた高1主体の部と、
本来舞台に立ちたかった高2主体の部の、2公演を上演する運びとなりました。
それぞれ少し演出を変えていきますので2公演観ていただいても楽しめる作品となっています。
両公演唯一、キャストが変わらない上月サヤハ役にも注目いただくほか、音響・照明・舞台などに携わる中学生にもご注目ください。

少しだけ、県大会での写真を公開します。
五ノ井先生、大木谷先生よりそれぞれ頂戴しました。貴重な写真をありがとうございました!
【五ノ井先生撮影】


【大木谷先生撮影】