更新、凄く久々になっちゃいました〜

小説、『はなの街オペラ』の感想です。

ネタバレ注意です。


くもん出版なので、多分、子供向けです。

表紙が凄く可愛くて、図書館で見た時、普段は全然読まない感じなのに手に取っちゃいました。


あらすじ

主人公のはなは田舎から奉公に出てきた14歳の少女。

朝から晩まで働き詰めの中で、書生の響之介に歌を教えてもらうようになります。

ある時、響之介に人気ダンサーの代役で、『トスカ』に出ないかと言われた事をきっかけに、はなは、浅草オペラの世界に飛び込みます。

そこからはなのサクセスストーリーが進んで行きます。


感想

この本、3人くらい主人公のはなと良い感じじゃね?みたいな男性が出てくるのですが、特にくっつかないんですよね。

ストーリーが、人に流されっぱなしのはなが自分で生きていく、という感じなので、男性に頼りきりにはならないというのもあるんでしょうけど、響之介とか、最後に颯爽と登場して来るかと思いきや、ニューヨークに旅立った後は出て来ません。

鳳馬はそれまで、特にそんな素振り無かったくない?って感じではなが好意を自覚するんですけど、それでも私はオペラで生きていこうみたいな感じで、結婚を申し込まれたけど、故郷には戻りませんでしたし。

浅草オペラが大好きな野下は途中で、プロポーズ紛いの事をしたけど、故郷に帰ってしまってからは特に登場しません。

まあ、最後に野下を頼って浅草オペラを復興させようみたいな感じなので、勝ちヒーロー枠?かも。


この話が、大正時代らしいので、丁度、鬼滅とかと同じ時代ですね。

モダンガールとか十二階とか大正浪漫が好きな人なら面白いと思います。


最後は関東大震災が起こって、劇場も何もかも潰れてしまったけど、希望を持って生きて行こうという感じです。

関東大震災は、教科書に載っていることしか知らなかったんですけど、作中の描写的に火事が酷かったんですね。熱い竜巻で死ぬって怖い。


イラストは可愛らしいし、ストーリーもサクサク進んで面白いんですけど、もう少し先まで進んでも良かったんじゃないかなって思います。

野下を頼って成功したのかとか彩子達はどうなるのかとか続きが気になります。