【今日の一枚•仏さまカード】

《福禄寿》

【真言】

南無福禄寿（なむふくろくじゅ）

中国の旧暦のお正月である春節祭では福•禄•寿の三星を描いた「三星図」を飾ります。福（幸運•子孫繁栄）•禄（財産）•寿（長命長寿）の三身が一つに化身した神が福禄寿です。短身、長頭で、ひげが多く、経巻を結びつけた杖を携え、多くは鶴を従えています。七福神の一人。亀と共に吉祥を表す瑞鳥の鶴は福のシンボル。三摩耶形である鹿は、角が一年で生ま変わることにより稲の成長と同じようにとらえられ、食料でとあり革製品（印傳）にもなるので財産の象徴でもありました。よく一緒に描かれる桃は、邪気を払う不老長寿を意味し、長寿のシンボル。ものによっては福をコウモリで、寿を松で表すこともあります。

■メッセージ①　

「希望するより感謝しよう

　過去現在未来に感謝するとき　

　真の福徳は向こうからやってく

　る」

幸福になりたい、財産に恵まれたい、長寿でありたいと願うのは人の常。でも逆に言えば希望は今の自分の否定であり、今の自分が福徳に恵まれていないと宣言することになってしまうかもしれません。一度強く望んだ後は、「望む」ことよりも「感謝」しましょう。

幸運をより大きな視野で見ると、それはやってくるものではなく、実は自分の思念が作り出しているものであることがわかります。いまの自分をまず認めてみませんか。そして、いま生きていることを大いなる「いのち」に感謝してみませんか。

福禄寿は感謝するあなたと共にいます。　

■メッセージ②

「幸運•財運•長寿に

　守られている

　今の自分に十分感謝しよう」

人には天が定めた寿命があります。長い短いは他者が決めることではなく、その人自身が感じること。財産も同じです。必要最低限度でも十分満足する人もいれば、数え切れないほどの財産があってもまだ足りないという人もいます。子孫繁栄もまた同じ。子孫に恵まれることが逆に不幸をもたらすこともあります。子孫が多くなることで幸せになることもあります。なにごとも自分の考えと感じ方次第。