今、「人新世の科学」(岩波新書)を読んでいる。原題はThe new ecologyだ。植物、動物を含め多様な種が存在する中で、一つの種が全体の中でどのようなサービスを提供しているか、そして、その種がなくなった場合、全体にどのような不利益が生じるか、という視点で書かれている。種の多様性によってこの世界は成り立っているので人間だけが利益を得るようなことはないことが思い知らされる。