病気のことを話すつもりじゃなかった人に、話す羽目になった時の話です。
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再発治療で実家に帰省した時、地元のトンカツ屋に行きました。
すると、そのトンカツ屋に中学時代の同級生がパートで働いていました。
私は中学の同級生とは全く連絡を取り合っておらず、ゆうに２０年以上振りの再会でした。
懐かしさに、それから始まる治療のことなど忘れ、他の仲のよかった仲間達と連絡を取ってもらい、後日会うことを約束しました。
治療が一段落し、髪が角刈りくらいに生えてきた去年の６月、プチ同窓会の知らせが来ました。
２０数年ぶりの再会なのに、いきなりブルーな話もなんだかな…と思い、病気の事は伏せることにしました。
最初は、シレ～っと角刈りのままで行こうと思っていたのですが、直前になってひるみ、ズラ１号を被って行きました。
プチ同窓会に集まったのは、男女会わせて８人。
懐かしい話が次から次へと溢れ出す楽しい会でした。
その時、会に参加した一人の男子が、２０代の時舌ガンを罹ったと聞きました。
私以外のメンバーは全員その事を知っていて、当時、皆お見舞いに行ったそうです。
発見が早く初期だったので今は完全に完治して、定期検査も一年に一度のみ。
結婚もして子供も生まれ、全く普通の生活を送っていると。。。
「実は私も。。。」と喉まで出掛かりましたが、やっぱり話せませんでした。
そして、去年の１２月。
定期検診で帰国した際に、忘年会のお誘いがありました。
髪もだいぶ伸びたので、ズラなしで出席しました。
会場に一番乗りで到着した私の次に来たのが、トンカツ屋の子でした。
他のみんなが来るまでの間、二人で雑談していた時のことです。
「そう言えばこの前、◯◯が食べに来たの。その時、女子は集まってるの？って聞かれたから、
先日たあきいが帰って来てたから、２０年振りくらいにみんなで集まったよ～って言ったら、
『でもアイツ癌なんだろ？』とか言うの。誰かと間違ってない？たあきいめちゃくちゃ元気だよ！って言ったよ！」
スリッパで頭ひっ叩かれたかと思うほどビックリしました ∑ヾ(￣0￣;ﾉ
卒業式から一度も会ったことがない◯◯が、どこで私の情報を入手したかは全くもって不明。
でも思えば、そのプチ同窓会のときも、誰々はどこで働いてるとか、誰々は病気になったとか亡くなったとか、、、会に来ていない同級生のプチ情報話がほとんどだったわ。。。
これが地元なんだ……..と痛感しました。
それにしても、まさか自分が陰で『アイツ癌なんだろ』なんて噂されることなど、１ミリも考えたことなどなかったから、すごくショックだった。。。
「それホントのことなの 。。。。。」
これまでのことをざっと話して、ひとまずみんなにはまだ黙ってて欲しい旨伝えました。
でも、もう隠せないと思った。
他の誰かから中途半端な情報を流されるくらいなら、自分から正しい情報で伝えないと。。。
それで先日の検査帰国の時に新年会があったので、タイミングを見計らってカミングアウトしました。
宴も終盤。もっと人数集めて今年は花見でもしようなんて話が出ていた時。
「残念ながら花見は参加できないからさ～、その時ひょっとしたら、みんなの知らない私の噂を聞くかもしれないから、今、カミングアウトしちゃうんだけど。。。」
みんなの顔色がみるみる変わるのが分かって、こっちが 「こりゃ参った。。。」 な気分になったよねw
だから、カツラネタとかで笑わせて、今後、病気ネタNGとか気を使わないようにと念押しした。
以前は、自分の病気のことを話したりすると、ポロポロ涙が出たもんですが、もう涙も出やしない （←自分でもビックリ）
家に帰った後、「笑い飛ばせる強さに感銘」とかLINEもらったのだけど、強くなんかないよね。。。
泣いて泣いて泣いて、散々泣いての今なんだもんねぇ～（←そんなこといちいち言わないけどもw）
でもなんかカミングアウトしてちょっとせいせいしました。。。