今日は、最近注目されている

「園芸療法」

についてのご報告です。



花と緑を育てることを手段として

心と体を癒すことを目的とした

「園芸療法」は

医療分野や福祉分野で大きな効果が期待されます。


土に親しみ、植物を育て、採り、楽しむという

一連のサイクルが個人の興味や意欲を引き出し、

心を刺激し、健康を増進させるためです。


私自身もベランダのプランターで

ハーブを育てていますが、植物を「育てる」ことで

本当に学ぶことが多いです。


自分の意思どおりにならないものがあること、

命あるものとの関わりには時間がかかること

(従って待つことや忍耐が必要なこと)、

問題が発生したときの対策を常に考えること、

・・・そして相手の存在を認めること。

などです。



実は日本では文部省が園芸を農学とみなし

もっぱら生産者のための「農学的園芸の道」、

経済性を追及した園芸が進んでいたため、

文化的意図をもった園芸教育が

なかなか進まなかった歴史があります。


よって、欧米を中心に発展した

「園芸療法」

の考え方がなかなか社会に浸透しませんでした。



しかし今は園芸の文化的、社会的な効用が

多く享受されています。


超少子高齢社会とストレス社会の問題を

解決する施策のひとつとして

今後ますます関心が高まることが予想されます。


園芸療法士の育成など課題もありますが

私はこれから園芸教育、園芸福祉、園芸療法について

積極的に市内でPRしていけるよう、取り組み

すすめていこうと思います。