民間企業の多くでは、徹底した購買改革によるコスト削減で
財政危機を回避する策がとられています。
水道水利用の見直しも例外ではありません。
環境に配慮し、コスト削減と災害時対策を実現する
取り組みとして自家水道システムがあります。
自家水道システムのメリットは以下の通りです。
1、安心・安全
①フルメンテナンス・・・地下水浄化サービス契約によって
定期点検、緊急対応(24時間365日)、
各機器の経年劣化による交換、消耗品の補充交換を
完全に外部に委託。
②水質を監視する安全装置がついており、万が一の場合は
システムを自動停止し水道水に切り替え。
2、保証
①水道法で規定された水道水としての水質を保証。
②井戸採掘リスク保証・・・井戸採掘後、予定水量の確保が困難と
判断された場合は採掘までの費用は一切不要。
3、コスト削減
①初期費用0円。
②自家水道システムを導入することで確実な水道料金の削減。
③リース・買い取り提案可能。
また、コスト削減効果が見込める目安として
毎月の水道コストが80万円以上、上水道単価250円/㎥以上、
月間使用水量/3,000㎥以上が挙げられます。
八千代市でこの概念を実現できるか実証してみました。
例えば新木戸小学校。
直近7月分のデータを見てみると、
水道水は1か月3,059㎥の使用量で
上水道料金436,417円、下水道料金は1,003,145円でした。
下水道料金が高い八千代市は今年4月に
水道料金を値上げしたばかりですので
自家水道システムは新木戸小学校ではペイしないことがわかります。
しかし、他の自治体では条例によって
「下水道使用量の減量認定制度」
を採用していることは特筆すべき事項です。
例えばビルなどで冷却塔から飛散・蒸発する水や
加湿設備の水蒸気は大気に放散されているため、
下水道には排出されていません。
これらの排出量を計算して申告し、自治体の認定を受け、
この量を下水道使用量から減らして
下水道料金を減額するという特例措置です。
八千代市では未導入です。
環境に配慮するという側面からも、今後、
採用する価値は大きいと考えます。
このように、ひとつの概念から八千代市にあてはまる
解決策がないか、もし無理でも何か新たな価値を創造できないか
調査して分析して評価すること。
私は今後もあらゆる分野で実践していきます。