ドイツの友人からLindenblüten(夏菩提樹の花)のお茶を頂きました。


生物学者(博士)で、お仕事の関係から年に何回か

来日する方なのですが、

「元気を出してね」

といつも笑顔でこのお茶を贈ってくれます。


爽やかな味なので、飲んだあとは確かにぐっすり眠れます。



今回は、博士にドイツの学校の環境教育について聞くことができました。

※ドイツは連邦制ですので州ごとに学校法が異なる点にご注意ください。


ある学校では校庭のグリーン化プロジェクトを開始しました。

校庭を菜園やハーブ園、野外教室を設置。

育てた野菜やハーブは併設の食堂(なんと保護者が経営)で提供したり

日本の文化祭相当のイベントでは生徒が販売したりするのです。


この州ではそれぞれの学校に、学校の質の向上を目的に

2年間の「学校方針」を策定することが法律で義務付けられたのですが、

この学校では

「環境学校として生態系について理解し、それに対応した行動を育む」

という方針を決め、その方針にそって極めて具体的に

プロジェクトを計画し、実現しているのが特徴的です。


学校方針の策定には教員、生徒、保護者が全員加わりますので

目的意識を統一させることでプロジェクトを成功に導いているのが

よく理解できました。


日頃は他の自治体の教育現場について

なかなか知る機会がないのですが

博士のおかげでまた少し視野が広がった気がします。

ありがたいことです。



今日はこのお茶をゆっくり味わいます。


夏菩提樹の木の下で昼寝をする夢を見られることを期待して。