三遊亭円楽師匠がお亡くなりになったことを仕事中に聞き、体の力が抜けました。
笑点という、師匠ばかりの緊張する現場で沢山話しかけて頂き、気持ちを楽にして頂いたのが円楽師匠でした。
子供の頃から見ていた番組に出ている師匠が、自分達のことを知っていてくれたことに相方と凄く感激したことを覚えています。
それからも笑点に行けば円楽師匠はいつもパンをくれたり、ロケでご一緒したり、「円楽サンの会」という、円楽師匠と僕ら二組のライブをやらせて頂いたりしていつも優しく、気さくに接して下さった大好きな師匠です。
スラッとして私服もカッコ良く、色黒で腹黒で、爆笑を取って落語を終えて拍手の中、舞台袖に戻ってくる姿はシビれました。
不倫の会見さえも笑いに変える面白くてカッコいい師匠でした。
近年はいくつも病気をされて体もボロボロだったのでしょうが、若くて元気なイメージだったので、「それでも師匠は戻ってきて落語をやるんだろうな」と勝手に思っていました。
笑点出演時、楽屋挨拶に行った時に円楽師匠が座布団を枕にして寝ていたので出直しました。
楽屋でも「座布団」を「枕」にして寝「落ち」とは、さすが笑点の落語家さんだなぁ、なんて思ってましたが、後で師匠には「抗がん治療がしんどくて横になってた」という話を聞きました。
あの円楽師匠が楽屋で横になるくらいだから、治療は相当ツラい物だったんだと思います。
せめて今はそのツラさから解放されていることを願うばかりです。
何十年も日曜日になると会えていた、って今のメディアのサイクルを考えると凄いことです。
また一人、偉大な大先輩がいなくなってしまいました。
あー。
変な感じですね…。
淋しいですが、芸人さんのいいところは亡くなっても面白いシーンがテレビで流れて、悲しくてもちょっと笑顔になれるとこかもしれませんね。
円楽師匠、長い間お疲れ様でした。
心よりお悔やみ申し上げます。
サンドウィッチマン富澤たけし