　〜北海道〜

　青森は大間から大函丸に乗り込み函館へと向かう。時間はおよそ90分。本州最北端を背にして目指すは北海道。

　船の中では、さすがに1週間の疲れが溜まっており、すぐに眠りに落ちた。船が函館港へ着き、車に乗って北海道に上陸する時はなんとも言えない。アドレナリンが爆発したこのような状態であった。目の前には山、上には広い空、そして道路は広い、車のナンバーはみんな北海道の地名。

　とうとう辿り着いたのだと、ホッとするような気持ちであった。

　北海道で最初に目指すのは「すすきの」だ。友達がゲストハウスで働いており、そこで情報収集をして、次の目的地を決めるつもりだ。

　すすきのを目指す道中、洞爺湖温泉に入った。温泉を上がるとちょうど花火が上がっていた。

　北海道に上陸して、温泉に入り、花火を見る。なんて最高な日なんだと思いながら、再び車へと乗り込み道路へと戻る。

　しかし、この日は時間が遅いのと、すすきのに行く途中でアイヌ民族博物館（うぽぽい）に寄るために白老でテントを張ることにした。

　森の中、満点の星に囲まれながら目を閉じた。

　次の日、うぽぽいを見学した。思っていたよりアイヌの思想、文化が私の興味をそそり4.5時間ほど滞在して次は向かう。

　ここで感じたことは後日他の記事にして書くかもしれない。

　次は苫小牧で北海道に入って初の海鮮をいただく。

　いくらとサーモン丼

　これがまた最高だ。なんと言っても素材が美味しい。幸せだ。

　すすきのまでも残り100km程、ご飯を食べて、再びアドレナリンが出てきた。

　2時間程車を走り続けて、疲れも限界になってきた所でゲストハウスに到着。

　友達と再会した。そして朝に別の友達から連絡があり、今日札幌へ来ると言う。なのでその友達を駅まで向かいに行き。みんなで久しぶりの酒を飲む。これだけの呑むのは久しぶりだと笑い合いながらその日を終えた。

　「すすきの」という一つのゴールを迎えた日であった。

一つのゴール「すすきの」