こんにちは!

基本的なことなのですが、

登録販売者の方々から、
よく聞かれる質問の1つに

「花粉症の内服薬と、点眼薬、点鼻薬は併用できますか?」

が、あります。




答えは  「併用OK」

組み合わせて使用した方が、

より効果的ですので、ぜひオススメしましょう!


気をつけなくてはならないのは、

他の内服薬との併用です。

総合風邪薬、咳止め薬、酔い止め

などでは、同系統の成分がかぶることがあります。

注意しましょう。

こんんちは!芳和です。


今日は、前回前々回の流れで、第1類の花粉症薬についてです。


薬剤師でないと販売できませんが、予備知識として知っておくと良いでしょう。




今現在、第1類で販売されている薬は、


 ・ アレグラFX (アレグラ)

 ・ コンタックZ (ジルテック)   (  )内は医療用医薬品名


両剤とも第2世代抗ヒスタミン剤です。


同じく第2世代抗ヒスタミン剤で市販で購入できるものとして、第2類医薬品には


 ・ アレジオン20 (アレジオン)

 ・ ザジテンAL (ザジテン)

 ・ スカイナーAL (アゼプチン)


が発売されています。




さてここで問題です。


この5種類の花粉症薬の中で、服用中に車の運転をしてもいいものはどれでしょう?




  



正解は   アレグラFX 



個人差はありますが、大まかな眠気の副作用の出にくい順に並べると


アレグラFX


アレジオン20


コンタックZ


スカイナーAL


ザジテンAL


の順になります。



アレジオンは医療用では、添付文書上では


「眠気を催すことがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に注意させること」


なので、運転は絶対にダメではありませんが、


市販薬の「アレジオン20」では、


「服用後、乗物または機械類の運転操作をしないでください」


と異なっています。



結果、市販薬の第2世代の市販薬で服用後、運転しても良い薬は


 アレグラFX


のみとなります。










こんばんは、芳和です。


今回も、花粉症のご質問です。


花粉症の薬を買いたいと言うお客が来店。


今、こういう薬を飲んでいるのだけど、大丈夫な薬はないかな~との相談です。



お薬手帳をみると「前立腺肥大症」の薬がでていました。


本人に確認すると、前立腺肥大症の治療中とのこと。



ここで、必要になってくる知識は


第1世代の抗ヒスタミン剤は抗コリン作用があるので、


 ・ 緑内障


 ・ 前立腺肥大症


の患者さんには使ってはいけないということです。



そのため、マレイン酸クロルフェニラミンなどの成分の入ったものはおススメできせん。



そのため、今回おススメできるのは、


 ・ 漢方薬


 ・ 第2世代抗ヒスタミン剤


になります。


漢方薬では、前回も登場した 小青竜湯


第2世代抗ヒスタミン剤では アレジオン20


が登録販売者が販売できます。



第一類医薬品も含めれば、第2世代抗ヒスタミン剤である アレグラFX コンタックZ


おススメできます。


アレジオンは以前は薬剤師でなければ販売できませんでしたが、


今は登録販売者でも販売可能ですので、


おススメできる商品の幅が広がりました。





こんにちは、芳和です。


花粉の飛散量が一気に増えてきました。


それに伴い、花粉症の患者もたくさん来店。


花粉症の薬について、質問される機会も増えてきます。



先日、あるお客さまからの質問


「バスの運転手なのですが花粉症です。どの薬なら眠気が出ず大丈夫でしょうか?」



先日の夜行バスの運転手の事故などもあったばかりです。


眠気の副作用のある薬を販売して、事故につながったら大変です。



まず、症状が軽いようであれば、点鼻薬や点眼薬のみをすすめてもいいでしょう。



注意しなくてはいけないのは内服薬です。


市販の花粉症の薬には、抗ヒスタミン剤が含まれています。


 ・ マレイン酸クロルフェニラミン 


 ・ メキタジン


 ・ 塩酸ジフェニルピラリン


などが含まれた薬は、眠気の副作用が出やすいのですすめられません。



では、どうしたらいいか?


漢方薬の 「小青龍湯」 または「タウロミン」をおすすめます。


抗ヒスタミン剤が含まれていないため、安心して服用することができます。



また、漢方が苦手な方や、使用してみたけど効果が出なかった方には、


第1類医薬品の 「アレグラFX」 


をおすすめします。


薬剤師しか販売できませんが。



第2世代の抗ヒスタミン剤ですが、


市販さえている第2世代の薬の中で、


唯一車の運転を避けてくださいとの記載のない商品になります。


100%眠気が出ないわけではありませんが、


抗ヒスタミン剤の中では、眠気の1番出にくい薬の一つです。









こんばんは。 


今日は、お店で登録販売者の方から、



歯槽膿漏の薬はありませんか?


とお客様に聞かれたのですが


歯槽膿漏の薬ってあるんですか?



との質問。



もちろん、あります!



最もメジャーな薬がこれ、



デントヘルス (ライオン) 第3類医薬品



歯茎の腫れ、出血・痛む部位に、


指で直接、塗って使います。



成分は、


 グリチルリチン酸ニカリウム、

 

 アントライン


 ヒノキチオール


 セチルピリジニウム塩化物水和物


の4種類



同じ処方で販売されているのが、


生葉口内塗薬 (小林製薬) 第3類医薬品




両商品とも、


患部に塗った薬が取れてしまうと効果が期待できないので、


お客さまには、


塗った後に、飲食しないようにお伝えすること。



食後、歯磨きをしてから患部に塗布するのがいいでしょう。



このジャンルは、


「医薬品」 「薬用」 など紛らわしい表記が混在するため、


お客さまも、混乱しがちです。



ヒアリングをして、歯槽膿漏の症状がある患者さまには、


効果のある医薬品をすすめるべきでしょう。



このジャンルは、歯磨き粉、飲み薬などもあります。















こんばんは。



芳和です。



私は、10年以上薬局・ドラッグストアで働いてきました。



若いころは、メーカーのMRとして大学病院をまわり、


医師とも関わってきました。



MR、調剤薬局で管理薬剤師、ドラッグストアの店長をやってきました。



薬剤師の中では、様々な職に接してきた方だと思います。



そんな中で、非常に感じたことがあります。



それは、




薬剤師の本当の意義は、



病気になる前の人々をケアすること。


健康の専門家であるべきであると。





重症な病気を診るのは、医師の仕事です。



MR時代、医師の方々とも接してきました。



彼らは身を削って病気の患者さまのために尽くしています。


非常に忙しく、激務に追われています。



そんな姿を身近で見ることができた私は、




体調を崩してはいるが、病気までとは言えない患者さま、


病院にかかるまでもなく、市販薬で対応できる患者さま


に対して、


薬剤師がセルフメディケーションの相談にのり、


適切な治療を行えるようにするのが


薬剤師のこれからの姿なのではと感じました。




さらに言えば、健康の専門家になり、


病気になるであろう方々を未然に防いでいくことが


薬剤師や登録販売者の仕事であると感じました。



そのための、一助になるブログを書いていきたいと思っております。




薬剤師、登録販売者は



  「健康の専門家」



を目指しましょう!







はじめまして。


武田芳和と申します。



調剤薬局、ドラッグストアで10年以上働いている薬剤師です。



調剤併設のドラッグストアで働いているため、登録販売者の方々が


試験に合格後、現場でお客様からの問いに答えるのに四苦八苦している状況を


たくさん見てきました。



私たち薬剤師がいる店舗では、私たちに振っていただければ対応できるのですが、


薬剤師のいないドラッグストアでは、


登録販売者の方々が、非常にお客様の対応に困ってしまうケースも多いと思います。



そんな苦い経験のある登録販売者の方々のために、


長年の経験をシェアできればと思いブログを開始いたしました。



日々のお客様とのやり取り、最新の薬の情報など、


現役薬剤師ならではの情報を発信していきたいと思います。



・医師は病気の専門家 


・薬剤師、登録販売者はセルフメディケーション、健康の専門家



この信念のもと、ブログを書いてまいります。


皆さまのお役にたてれば幸いです。