こんにちは、今日は「交通事故による慰謝料とは」何かを説明します。
慰謝料とは損害賠償請求
慰謝料とは、簡単に言えば損害賠償請求の中の一つです。損害賠償とは、違法行為を行った相手によって損害を受けた人に対し、損害を与えた側が埋め合わせをする行為のことを言います。
この埋め合わせは主に金銭で行われますが、場合によっては物品で行うこともあります。たとえば、高価な物を壊すという損害を与えた場合、修復することによって与えた損害を埋め合わせるといった具合です。
ただし、慰謝料を請求する側は主として精神的苦痛を受けたことに対し、その埋め合わせをするよう求めていますので、どうしても現金になりやすいでしょう。精神的苦痛を物に換算して考えるには、金額に例えるのが最も分かりやすいからです。
精神的苦痛
物を壊されたといった理由で損害賠償請求を起こす際は、損害がどの程度かで金額をはじき出せる場合があります。
特に交通事故の慰謝料では、車が突っ込んできて家が壊れてしまったり、門や外壁などのエクステリア部分が損傷したなど、事故の度合いが明確にわかるでしょう。
そうなると、修復にどのくらいのお金がかかるかも、ある程度計算できます。
ただし、車が壊した家が建売住宅ではなく、細かなところまで設計した思いのこもった家だった場合は大きな精神的苦痛を被るでしょう。
そのため、損害を与えた箇所を修復するための賠償とは別に、精神的苦痛に対する賠償として、慰謝料という名の損害賠償をセットで請求されるケースが少なくありません。
さらに人が絡むいわゆる人身事故だった場合には、怪我をした本人はもちろんのこと、家族から慰謝料を請求されることも十分にあり得ます。
変わり果てた家族の姿を見るたびに精神的苦痛を味わうのですから、複数の人から慰謝料を請求されたとしても無理はないでしょう。
慰謝料算定(計算)方法
慰謝料は損害賠償の中の一つですが、損害の程度に応じて賠償をするのとは違い、精神的苦痛に対する賠償のため、金額の算定(計算)が難しいのが特徴です。
交通事故における慰謝料は、体に与えられた損害と心に被った苦痛とを別々に考える必要があります。
体に怪我を負った場合は治療するために治療費がかかるのはもちろん、治療している途中に精神的苦痛がさらに上乗せされることは十分あり得るでしょう。
したがって、治療が完全に終わった時にどのくらい精神的苦痛を受けたかで、金額は変わってくる可能性があります。
自賠責基準は1日4300円
そんな慰謝料の算定(計算)方法の基準の一つ目が最低限の補償となる自賠責基準で、入院一日当たり4000円ほど、通院ならば2000円ほどといった具合に細かく定められていますが、金額が少ないのが特徴です。
治療にかかる損害賠償とは別に交通事故の慰謝料として支払う金額は、1回の通院に対して4300円と決まっています。
任意保険基準
次が任意保険基準で、任意で加入した自動車保険の会社が独自に決めた算定(計算)方法です。
この場合、加入している自動車保険会社によって算定(計算)方法が異なることと、どんな条件の自動車保険に入っていたかで金額が変わるため、自賠責基準と比較して明確に金額が出ないことが大半です。
ただ、保険会社としては、多く支払うほど損になるため、自賠責基準をはるかに上回る金額の請求は難しいでしょう。
弁護士基準
最も高額な算定(計算)方法となるのが弁護士基準で、その名の通り弁護士が交通事故の慰謝料として妥当な金額を計算します。
弁護士は保険会社ではありませんので、交通事故の状況をもとに、精神的苦痛に相当するあらゆる要素を慰謝料に算定します。その結果、最も高い慰謝料になってしまうことは、誰もが納得できるのではないでしょうか。
弁護士に示談を依頼した場合
交通事故が起こったら、被害者も加害者もそれぞれの立場でパニックに陥るでしょう。
怪我をした方とさせた側のどちらも、まともに物事が考えられなくなっても無理はありません。
とはいえ、とりあえず自賠責保険と任意の自動車保険のいずれか、あるいは両方の保険会社に連絡を取って、どうしたらいいか尋ねる人がほとんどではないでしょうか。
保険会社は迅速に対応してくれますが、会社の損失をできるだけ抑えようとしますので、慰謝料の金額は任意の自動車保険であっても低めになります。
保険会社の提示した金額に納得できない場合は弁護士に相談するのがいいでしょう。弁護士に示談を依頼するのにはメリットがあるからです。
弁護士に示談を依頼するのはメリット
一般的に示談の交渉をする相手は加害者ですが、交通事故の場合は加害者が任意の自動車保険に加入していた時は、保険会社の担当者が示談相手となります。
保険会社としてはできるだけ慰謝料の額を抑えたいため、被害者自身が示談の交渉を行うと保険会社の担当者にうまく言いくるめられてしまう可能性が高いでしょう。
一方で弁護士に示談を依頼したら、保険会社としては嫌だと感じるはずです。
何しろ相手は法律のプロですから、そう簡単に言いくるめることは出来ません。
ただ、弁護士の方も保険会社がどのあたりまで慰謝料を出せるのかを知っていますので、双方で妥協点を探る方法をとります。
示談交渉が早く解決
その結果、示談交渉そのものが長引くことなく、早く解決するのがメリットです。
さらに、被害者が自分で示談交渉するよりも、高い慰謝料を勝ち取ってくれます。
とはいうものの軽度の交通事故だったなら、たとえ弁護士と言えども慰謝料の増額には限度があります。
示談を依頼したものの、逆に弁護士費用の方が高くつくこともあり得ますので、大きな交通事故で多大な精神的苦痛を被った時に、弁護士に示談を依頼するのがベストです。
そのため、任意保険のオプションである「弁護士特約」はつけておいた方が安心です。おすすめ。
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