ど~も皆様アッピラッケーヘ(゚∀゚*)ノ
ということで本日は挨拶通り(?)、
先日発売された逆転裁判6の個人的な感想や評価を記事にしたいと思います
先に言っておくとあくまで一個人の感想・評価であり、
共感出来ない面も多々あるかとは思いますが悪しからず。
また作品の重要なネタバレを含んだ記事になるので、
まだプレイ中の方や興味があって購入予定の方は、絶対にクリア後に見ることを推奨します
ただネタバレ云々は抜きにして、
以前逆転裁判5の感想・評価 を書いた時にも同じことやりましたが、
先に過去の逆転裁判シリーズと比較した個人的総合評価をつけると…
100 検事2 裁判6
90 蘇る逆転 裁判3
80 裁判2 裁判5
70 レイトンVS
60 大逆転
40 裁判4 検事1
いや~めっちゃおもろかったwww
ナンバリングタイトルだとやっぱり1と3の評価は自分でも高かったですが、
個人的にはそれを超えたと言っても過言ではない出来だったと感じます
いくつかの不満点があって検事2と同等の100点にしましたが、
それに目をつむれば120点つけても文句ない作品でした
ここ最近はレイトンVS、裁判5、大逆転と、正直ビミョーな作品が続いてましたが、
久々に逆転裁判シリーズの中でアタリと言える作品がプレイ出来て満足しています
裁判5の時はちょっとこれを他人に薦めるのは躊躇しましたが、
今回の裁判6は5とは比較にならないくらい面白いので、
まずはこんな記事を読む前に、ぜひ色んな方にご自身の手でプレイしてほしいゲームです
ではこれ以降はネタバレになるので、プレイ済みの方のみご覧ください
※例によってクッソ長いのでご注意をば
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
それでは個人的に過去最高傑作と言っても過言ではない裁判6ですが、
まずは各話ごとの感想と評価をつけてみると…
●第1話 50点
まずはゲームのチュートリアルというべき第1話。
シリーズ初プレイの方でも分かるようにゲームシステムを説明したり、
今回の舞台であるクライン王国の世界や、
新キャラクターがどんな人物なのかをプレイヤーに伝える回ですが…
ことあるごとに傍聴席からヤジが飛んできたり、
ポットディーノの音楽を毎回聞くことになるなど、
とにかくテンポが悪すぎでした
おそらく傍聴席のヤジは、
クライン王国では弁護士が嫌われていることを表現したかったんでしょうが、
流石に演出がくどいなと
ポットディーノの音楽もゆさぶる部分を変えるごとに音が途切れて、
ちょっと違和感を憶えましたね
裁判の難易度やトリック、新システムの託宣に関しては、
導入部分らしいというか特に問題なかったと思います。
あとテンポは悪かったですが、ポットディーノのキャラ自体は面白かったですw
●第2話 100点
第1話の出来でちょっと大丈夫かと不安になった裁判6ですが、
この第2話でガチッと挽回してきましたねw
出てくるキャラクターや舞台設定から、久々に裁判4を遊んでいる感じでした
裁判4の時は被告人が変な奴ばっかで、
助けたいという気が起きないという問題もありましたが…
今回は4時代から完璧超人として描かれていた身近な存在のミヌキが被告人となり、
らしくなく落ち込んでいる様子もちゃんと描かれていたので、
オドロキはもちろんプレイヤー自身も、裁判でミヌキを助けようという気持ちに自然となれました
事件の真相も法廷パートで明らかになることも多く、色んな驚きがあって面白い裁判でした。
いったい何が真実なのか真相が見えづらく、
舞台設定どおりまるでマジックを見ている感覚になれましたし
終始絶望的な状況から何とか真実にたどり着いて逆転する流れも見事だったと思います。
全体の話からするとこの第2話は、ナルホド不在の事務所の危機をオドロキが一人で救って、
ナルホドがオドロキのことをもう一人前とハッキリ認識するところがポイントでしたね。
●第3話 85点
舞台は再びクライン王国に戻り第3話。
ここではナルホドとマヨイの再会、そして毎度ながらマヨイが事件の被告人となり、
ナルホドが弁護するといういつものパターンでしたねw
探偵法廷と2つずつあり、託宣もあり霊媒もありでなかなか中身も濃かったです
話の展開や出てくるキャラクターも面白かった第3話でしたが、
不満点をあげるとすればちょっと2日目の探偵パートでヒント出しすぎなところ
私の感覚だと探偵パートで用途不明な証拠品を適当にそろえ、
法廷パートでツッコんでいくことで驚きの真相が明らかになるところが、
逆転裁判の面白さのキモだと感じているところがあるのですが…
この話の場合は探偵パートだけでプレイヤーが事件解決の方向性をある程度察せてしまうので、
法廷パートで得られる新たな驚きがあまりなかったのが残念でした。
ただダッツみたいな憎めないお騒がせキャラの存在は良かったですし、
マヨイちゃんが祭祀を霊媒したところはたぶん今作で1番笑ったシーンでしたwww
全体からするとこの話は、弁護罪が生んだ悲しい事件の真実を知って、
国民の中にも革命の機運が盛り上がるという部分が重要だったかなと思います。
●第4話 80点
で、ここまでの話と全く関係ないココネが主人公の第4話w
ストーリーの本筋で目立たないココネに花を持たせたかったり、
3話と5話の長い話の間で一息ついてほしいなど、
製作者の意図が垣間見えて、プレイヤーの中でも賛否両論別れそうな話ですが…
個人的にはよくある逆転裁判の話の1つとして違和感なく楽しめましたね(;´▽`A``
これくらいの軽い事件の方が気軽に二度目も遊べたりするもんです
事件本筋では「よんだいめそば」が「よばんめいそだ」になりましたが、
実は最終的に被害者はかるたで「よいそばめんだ」と残していて、
暗に四代目のことを認めていたという流れも想像もしましたが…
そんなことは全くなかったようでしたw
●第5話(前編) 100点
そしていよいよ裁判6のストーリーの本筋となる第5話ですが、
とにかくむちゃくちゃ長かったので日本側の前編とクライン側の後編に分けて評価しますw
まずは前編ですが舞台が倉院の里ということで、
裁判2をやってるプレイヤーには嬉しいサプライズでした
いつもは退屈な探偵パートも、今回は探索というかアドベンチャーみたいな感じで楽しめましたし、
絵合わせのところの引っ掛けもレイトンみたいで面白かったですねw
法廷パートでは民事裁判でまさかのオドロキVSナルホド
ナルホドがマヨイちゃんを人質に取られていたとはいえここでの裁判でナルホドに勝利し、
さらに霊媒の条件を鍵にマヨイちゃんまで解放したことで、
オドロキも本当に一人前の弁護士になったなと印象付けられます。
真犯人のブレイクモーションも裁判6の中ではこの第5話前編のが1番面白かったですねw
この話は探偵パートも法廷パートもこれまでの逆転裁判のセオリー通りでなかったので、
プレイヤーとしてもこの先どうなるんだろうという新鮮な気持ちで遊べたのが良かったです
●第5話(後編) 145点
そして舞台はクライン王国へと移り、驚きの連続が続く最後の事件へ
ここまで色々と話を広げまくってどう収集つけるのかなと若干不安でしたが、
よくこの5話後半だけで全部きれいにまとめられたなと思います
事件に関しては裁判3をやった時も思いましたが、
やっぱりこのゲームはトリックに霊媒が絡むと面白いですね
一応バアヤ=アマラは探偵パートの情報から予想出来ましたが…
ドゥルクの死は予想してなかったので、気づいてからもちょっと信じたくなかったです
アカネからの報告を聞いた時のオドロキの絶望感もよく表現出来ていました。
革命半ばで凶刃に倒れた育ての親の遺志を受け継ぎ、
見事にガランを倒し結果として革命を成し遂げ、
弁護士としてもナルホドに認められるほど一人前に成長し、
ドゥルクの想いとナルホドの信念を抱いて独り立ちする
終わってみれば裁判6は完全にオドロキくんの成長物語でしたw
でもきれいにハッピーエンドでまとめられていて終わった後もスッキリしました
シナリオに関しては特に言うことなし。
事件のトリックも面白かったですが、
インガの内面と行動に若干違和感が残るというかちょっと説明不足に感じたかな。
ガランも悪役らしい悪役で倒し甲斐がありましたね
最後にガランが求めていた始祖の宝玉をつきつけて、
若干ハメのような形で勝利する流れもなかなかウマかったと思います
各話の感想と評価はこんなところで。
続いてゲーム全体を通しての良かった点と悪かった点を大まかですが挙げてみます。
まずは良かった点から。
●ボリューム
以前に裁判5のレビュー記事を書いた時に、不満点としてボリュームの少なさを挙げましたが、
今作の6は本当にやりごたえのある良い長さだったと思います
個別で長かったのは3話と5話ですかね。
特に5話は自分でも前編と後編に分けましたが、2話分入っているくらいのボリュームでした
クリアするのは大変でしたが、やっぱり話のキモとなる5話なので、
これぐらいの長さの方がやりごたえがあって良かったです。
もちろん単に話が長いだけでなく、
この先どうなるんだろうという期待感を常に抱かせてくれるストーリーだったので、
いつ終わんねんというストレスも感じずにプレイ出来ました
プレイヤー側からすると話は多ければ多いほど嬉しいので、
4話みたいな軽い話でもないよりかはあった方が当然良いです
これでまだDLCの話も残ってるわけですからね…
裁判5で抱いたボリュームの不満は今作は全く感じませんでした
●メリハリのある話の流れ
続いて今作の各話ごとの話の流れなんですが…
・1話 法廷1
・2話 探偵1 法廷1
・3話 探偵1 法廷1 探偵2 法廷2
・4話 法廷1
・5話 探偵1 法廷1 探偵2 法廷2
いつもの逆転裁判だと1つの事件に対して、
「探偵1→法廷1→探偵2→法廷2」という流れで決着がつくことが基本でしたが、
今作は2話や4話などその枠組みに捉われない話も多くありました。
また歴代の作品だと最初の裁判では結論が出ないケースがほとんどでしたが、
今作の場合は逆に必ず最初の法廷で何らかの結論が出ます。
3話では法廷1では一応有罪判決が出て、法廷2では違う事件を扱うことになり、
5話は法廷1と法廷2はそもそも舞台からして違います。
そう考えると裁判6って実は必ず「探偵1→法廷1」で1つの事件に何らかの決着が付くので、
探偵2が同じ事件の再調査にならないんですよね。
個人的には同じ事件に対してダラダラと再調査したり、
法廷1だけで決着がつかないことがあまり好きではなかったので、
この試みは新しかったですがやって良かったと思います
また2話や4話は1回の法廷で終わらし、3話と5話は2回の法廷を行うなど、
各話ごとに差をつけてメリハリを利かせたのも、
中だるみせずにプレイ出来た要因の1つかなと
毎回毎回「探偵法廷探偵法廷」だとどうしてもダラけてしまうので、
そこを上手く変えてきたのは英断でしたね
●託宣
毎回色んな新システムが登場する逆転裁判シリーズですが、
今回の死者の最後の感覚が見れる託宣システムはなかなか面白い要素でした
これまではサイコロックにしろみぬくにしろココロスコープにしろ、
対象の人間が真実を隠そうとする証言・仕草・心情に矛盾を突きつけるパターンでしたが、
託宣の場合は最初に与えられたビジョンにはすべて真実が映っていて、
それをどう解釈するかというのがポイントでしたね。
とにかくこの世界は霊媒というチートを使っても、嘘ばかり言う人ばかりなのでw
嘘を暴いて真実を見つけるのでなく、嘘をつかないビジョンをいかに正しく解釈するかというのが、
いつもと逆の流れでなかなか新鮮だったなと思います。
また今作の難易度調整に関しても託宣は一役買ってましたね。
基本的に誰でも遊べるハードルの低いゲームなので、
詰まることがないと逆に歯ごたえを感じることなく淡々と進んでしまいますが、
今作では託宣が良い意味でプレイヤーを悩ますストッパーとして機能していたと思います。
基本的に託宣は話の全容が掴めてない法廷序盤の一発目から来るので、
ほぼノーヒントの状態から解釈との矛盾を見つけ出さないといけないのが大変だったかな
特に第3話の託宣は難しくて何度も何度も見直して、
何度も何度も鳥姫様に刺されましたwww
逆にこの託宣さえうまく乗り切れば事件の方向性が見えてくるので、
あとはスムーズにいけることが多かったと思います
個人的には良いシステムに感じましたが…
クライン王国でないと出来ないので、次回作ではおそらく使えないと思われるのが残念ですね(;^_^A
ということで一応ここまでは今作の良い点ばかり述べてきましたが、
もちろん不満点もないわけではないのでそちらの方もいくつか書いていきます。
●BGM
どの作品も良いBGMの多い逆転裁判シリーズですが、
今作はどちらかというとBGMに関しては突出してる感はなかったですね
特にシリーズの代名詞というべき追求BGMですが、
今作の追求も悪くはないんですが、ちょっと印象に残りづらい感じでした
私は音楽の専門家ではないので細かくどうこうは言えませんが…
素人的な感覚からいうと6の追求BGMは入りが弱いのと音が軽い
感覚的に近いのは検事1の追求BGMかな~。
音楽の好みは人それぞれかと思いますが、
私の場合は追求BGMは「インパクト」と「疾走感」が大事だと思っているので、
もっと重音で響いてくる方がインパクトがあって印象強かったかなと思います。
また今作は過去作のアレンジBGMも多かったですが、
ちょっとココネのBGMのアレンジだけ違和感感じましたね
単体で聞いたらカッコ良くて決して悪くないアレンジなんですが…
ココネに合ってるのがどちらかと言われたら、
やっぱり5の原曲の方が「らしさ」があって良かったように思います。
出来れば普通の場面ではいつものココネのBGMを使って、
ここぞの場面でこのカッコ良いアレンジBGMを使った方がうまくハマったかもしれませんね~。
まあ今作の4話はそこまでスケールの大きい話ではないので、
またいつかココネが大きな事件の主役になった時に、そういう演出を期待しておきますw
逆に今作で良かったBGMですが、
個人的には地味ですが尋問がモデラート・アレグロ共にかなり好みでした
不安感と緊迫感が感じられて歴代の尋問曲の中でもだいぶ好きな部類ですね
あとは作中ほとんど流れませんが、
第5話のクライマックスでガランの親衛隊に囲まれて追い込まれた展開から、
オドロキの「龍は屈せず」のセリフと同時に流れるBGM
あそこは物語の流れも相まって盛り上がるところですが、
このBGMがかなり良い味出してましたね~
第5話の「革命に至る真実」やムービー集のところからすぐに聞けるBGMなので、
もしよかったらぜひ確認してみてください
●操作性
操作性というとちょっと大ざっぱですが、まず1番はカガク捜査のしにくさですね
蘇る逆転の第5話や裁判4からあるカガク捜査ですが、
とにかく今作は指紋採取の粉を撒いたり吹き飛ばすのがやたらやりにくかったり、
証拠品を回転させるのもなかなか思い通りにいかず、
DSの時より劣化と感じる面が多かったです
また写真や託宣でポイントを指摘する時の判定のシビアさもちょっとストレスを感じました
プレイヤーとしてはちゃんと指摘したいところを指摘しているつもりなのに、
ちょっとズレているだけで間違ったと言われると、
何が間違ってるのか分からなくて混乱したり、正直萎えますね
というかそもそもポイントを指摘するために動かす左スティックも、
思い通りに動かせないというか感度が悪いように思いました。
あとは今作は至る所で右下に円が出て、何かを読み込んでいることが多かったですね。
色々とプログラムが複雑な成果もしれませんが、
ロードが多いとやはりプレイヤーとしてはポツポツとストレスが溜まっていきます。
今作はストーリーの中身などに対してはあまり不満はなかったのですが、
こういう本筋と異なるユーザビリティの面でストレスを感じるところが多かったです
●犯人を当てる流れ
あと細かい点ですが気になったことと言えば、
今作は犯人を当てる流れがどの事件も似ていたのも、
推理ゲームとしてはあまりよろしくなかったと思います。
まあ登場人物が多いわけではないので、真犯人当てが簡単なのはどうでも良いんですが…
被害者の死亡時刻に真犯人のアリバイがある
→尋問の結果被害者の真の死亡時刻が分かる
→その時間に犯行を行えたのは真犯人だけ
今作は3話・4話・5話とこの流れが特に多かったように思いますね~。
こういう流れが続くとプレイヤーの側から見ても、
「おそらく最初にアリバイがあるこいつが真犯人やろな」という目星が簡単につけられてしまい、
その方向性で事件の流れをある程度先読み出来てしまうんですよね
確かに犯行時の真犯人のアリバイを崩すというのは推理物の王道かもしれませんが、
もう少し色々と工夫を凝らして事件の真相を読みづらくしてほしかったなと思います。
細かいところを言えばキリがありませんが、とりあえずこんなところで。
多少の不満点はありますが、
やっぱり全体を通してみると相当完成度が高いことは間違いないので、
シリーズ通しても個人的にイチオシと言える作品でした
しかもまだ裁判6の話は全部終わったわけではなく、
6月30日にはまたDLCで後日談の話が配信されるみたいですね
裁判5の時はこのDLCの水族館の話が、
本編の話より出来が良かったという本末転倒なこともあっただけにw、
今作のDLCもちゃんと面白い話が作られているんじゃないかと期待しています
またDLCの話をプレイしたら、その感想・評価も追記したいですね
長くなりましたw でわでわ
ということで本日は挨拶通り(?)、
先日発売された逆転裁判6の個人的な感想や評価を記事にしたいと思います
先に言っておくとあくまで一個人の感想・評価であり、
共感出来ない面も多々あるかとは思いますが悪しからず。
また作品の重要なネタバレを含んだ記事になるので、
まだプレイ中の方や興味があって購入予定の方は、絶対にクリア後に見ることを推奨します
ただネタバレ云々は抜きにして、
以前逆転裁判5の感想・評価 を書いた時にも同じことやりましたが、
先に過去の逆転裁判シリーズと比較した個人的総合評価をつけると…
100 検事2 裁判6
90 蘇る逆転 裁判3
80 裁判2 裁判5
70 レイトンVS
60 大逆転
40 裁判4 検事1
いや~めっちゃおもろかったwww
ナンバリングタイトルだとやっぱり1と3の評価は自分でも高かったですが、
個人的にはそれを超えたと言っても過言ではない出来だったと感じます
いくつかの不満点があって検事2と同等の100点にしましたが、
それに目をつむれば120点つけても文句ない作品でした
ここ最近はレイトンVS、裁判5、大逆転と、正直ビミョーな作品が続いてましたが、
久々に逆転裁判シリーズの中でアタリと言える作品がプレイ出来て満足しています
裁判5の時はちょっとこれを他人に薦めるのは躊躇しましたが、
今回の裁判6は5とは比較にならないくらい面白いので、
まずはこんな記事を読む前に、ぜひ色んな方にご自身の手でプレイしてほしいゲームです
ではこれ以降はネタバレになるので、プレイ済みの方のみご覧ください
※例によってクッソ長いのでご注意をば
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
それでは個人的に過去最高傑作と言っても過言ではない裁判6ですが、
まずは各話ごとの感想と評価をつけてみると…
●第1話 50点
まずはゲームのチュートリアルというべき第1話。
シリーズ初プレイの方でも分かるようにゲームシステムを説明したり、
今回の舞台であるクライン王国の世界や、
新キャラクターがどんな人物なのかをプレイヤーに伝える回ですが…
ことあるごとに傍聴席からヤジが飛んできたり、
ポットディーノの音楽を毎回聞くことになるなど、
とにかくテンポが悪すぎでした
おそらく傍聴席のヤジは、
クライン王国では弁護士が嫌われていることを表現したかったんでしょうが、
流石に演出がくどいなと
ポットディーノの音楽もゆさぶる部分を変えるごとに音が途切れて、
ちょっと違和感を憶えましたね
裁判の難易度やトリック、新システムの託宣に関しては、
導入部分らしいというか特に問題なかったと思います。
あとテンポは悪かったですが、ポットディーノのキャラ自体は面白かったですw
●第2話 100点
第1話の出来でちょっと大丈夫かと不安になった裁判6ですが、
この第2話でガチッと挽回してきましたねw
出てくるキャラクターや舞台設定から、久々に裁判4を遊んでいる感じでした
裁判4の時は被告人が変な奴ばっかで、
助けたいという気が起きないという問題もありましたが…
今回は4時代から完璧超人として描かれていた身近な存在のミヌキが被告人となり、
らしくなく落ち込んでいる様子もちゃんと描かれていたので、
オドロキはもちろんプレイヤー自身も、裁判でミヌキを助けようという気持ちに自然となれました
事件の真相も法廷パートで明らかになることも多く、色んな驚きがあって面白い裁判でした。
いったい何が真実なのか真相が見えづらく、
舞台設定どおりまるでマジックを見ている感覚になれましたし
終始絶望的な状況から何とか真実にたどり着いて逆転する流れも見事だったと思います。
全体の話からするとこの第2話は、ナルホド不在の事務所の危機をオドロキが一人で救って、
ナルホドがオドロキのことをもう一人前とハッキリ認識するところがポイントでしたね。
●第3話 85点
舞台は再びクライン王国に戻り第3話。
ここではナルホドとマヨイの再会、そして毎度ながらマヨイが事件の被告人となり、
ナルホドが弁護するといういつものパターンでしたねw
探偵法廷と2つずつあり、託宣もあり霊媒もありでなかなか中身も濃かったです
話の展開や出てくるキャラクターも面白かった第3話でしたが、
不満点をあげるとすればちょっと2日目の探偵パートでヒント出しすぎなところ
私の感覚だと探偵パートで用途不明な証拠品を適当にそろえ、
法廷パートでツッコんでいくことで驚きの真相が明らかになるところが、
逆転裁判の面白さのキモだと感じているところがあるのですが…
この話の場合は探偵パートだけでプレイヤーが事件解決の方向性をある程度察せてしまうので、
法廷パートで得られる新たな驚きがあまりなかったのが残念でした。
ただダッツみたいな憎めないお騒がせキャラの存在は良かったですし、
マヨイちゃんが祭祀を霊媒したところはたぶん今作で1番笑ったシーンでしたwww
全体からするとこの話は、弁護罪が生んだ悲しい事件の真実を知って、
国民の中にも革命の機運が盛り上がるという部分が重要だったかなと思います。
●第4話 80点
で、ここまでの話と全く関係ないココネが主人公の第4話w
ストーリーの本筋で目立たないココネに花を持たせたかったり、
3話と5話の長い話の間で一息ついてほしいなど、
製作者の意図が垣間見えて、プレイヤーの中でも賛否両論別れそうな話ですが…
個人的にはよくある逆転裁判の話の1つとして違和感なく楽しめましたね(;´▽`A``
これくらいの軽い事件の方が気軽に二度目も遊べたりするもんです
事件本筋では「よんだいめそば」が「よばんめいそだ」になりましたが、
実は最終的に被害者はかるたで「よいそばめんだ」と残していて、
暗に四代目のことを認めていたという流れも想像もしましたが…
そんなことは全くなかったようでしたw
●第5話(前編) 100点
そしていよいよ裁判6のストーリーの本筋となる第5話ですが、
とにかくむちゃくちゃ長かったので日本側の前編とクライン側の後編に分けて評価しますw
まずは前編ですが舞台が倉院の里ということで、
裁判2をやってるプレイヤーには嬉しいサプライズでした
いつもは退屈な探偵パートも、今回は探索というかアドベンチャーみたいな感じで楽しめましたし、
絵合わせのところの引っ掛けもレイトンみたいで面白かったですねw
法廷パートでは民事裁判でまさかのオドロキVSナルホド
ナルホドがマヨイちゃんを人質に取られていたとはいえここでの裁判でナルホドに勝利し、
さらに霊媒の条件を鍵にマヨイちゃんまで解放したことで、
オドロキも本当に一人前の弁護士になったなと印象付けられます。
真犯人のブレイクモーションも裁判6の中ではこの第5話前編のが1番面白かったですねw
この話は探偵パートも法廷パートもこれまでの逆転裁判のセオリー通りでなかったので、
プレイヤーとしてもこの先どうなるんだろうという新鮮な気持ちで遊べたのが良かったです
●第5話(後編) 145点
そして舞台はクライン王国へと移り、驚きの連続が続く最後の事件へ
ここまで色々と話を広げまくってどう収集つけるのかなと若干不安でしたが、
よくこの5話後半だけで全部きれいにまとめられたなと思います
事件に関しては裁判3をやった時も思いましたが、
やっぱりこのゲームはトリックに霊媒が絡むと面白いですね
一応バアヤ=アマラは探偵パートの情報から予想出来ましたが…
ドゥルクの死は予想してなかったので、気づいてからもちょっと信じたくなかったです
アカネからの報告を聞いた時のオドロキの絶望感もよく表現出来ていました。
革命半ばで凶刃に倒れた育ての親の遺志を受け継ぎ、
見事にガランを倒し結果として革命を成し遂げ、
弁護士としてもナルホドに認められるほど一人前に成長し、
ドゥルクの想いとナルホドの信念を抱いて独り立ちする
終わってみれば裁判6は完全にオドロキくんの成長物語でしたw
でもきれいにハッピーエンドでまとめられていて終わった後もスッキリしました
シナリオに関しては特に言うことなし。
事件のトリックも面白かったですが、
インガの内面と行動に若干違和感が残るというかちょっと説明不足に感じたかな。
ガランも悪役らしい悪役で倒し甲斐がありましたね
最後にガランが求めていた始祖の宝玉をつきつけて、
若干ハメのような形で勝利する流れもなかなかウマかったと思います
各話の感想と評価はこんなところで。
続いてゲーム全体を通しての良かった点と悪かった点を大まかですが挙げてみます。
まずは良かった点から。
●ボリューム
以前に裁判5のレビュー記事を書いた時に、不満点としてボリュームの少なさを挙げましたが、
今作の6は本当にやりごたえのある良い長さだったと思います
個別で長かったのは3話と5話ですかね。
特に5話は自分でも前編と後編に分けましたが、2話分入っているくらいのボリュームでした
クリアするのは大変でしたが、やっぱり話のキモとなる5話なので、
これぐらいの長さの方がやりごたえがあって良かったです。
もちろん単に話が長いだけでなく、
この先どうなるんだろうという期待感を常に抱かせてくれるストーリーだったので、
いつ終わんねんというストレスも感じずにプレイ出来ました
プレイヤー側からすると話は多ければ多いほど嬉しいので、
4話みたいな軽い話でもないよりかはあった方が当然良いです
これでまだDLCの話も残ってるわけですからね…
裁判5で抱いたボリュームの不満は今作は全く感じませんでした
●メリハリのある話の流れ
続いて今作の各話ごとの話の流れなんですが…
・1話 法廷1
・2話 探偵1 法廷1
・3話 探偵1 法廷1 探偵2 法廷2
・4話 法廷1
・5話 探偵1 法廷1 探偵2 法廷2
いつもの逆転裁判だと1つの事件に対して、
「探偵1→法廷1→探偵2→法廷2」という流れで決着がつくことが基本でしたが、
今作は2話や4話などその枠組みに捉われない話も多くありました。
また歴代の作品だと最初の裁判では結論が出ないケースがほとんどでしたが、
今作の場合は逆に必ず最初の法廷で何らかの結論が出ます。
3話では法廷1では一応有罪判決が出て、法廷2では違う事件を扱うことになり、
5話は法廷1と法廷2はそもそも舞台からして違います。
そう考えると裁判6って実は必ず「探偵1→法廷1」で1つの事件に何らかの決着が付くので、
探偵2が同じ事件の再調査にならないんですよね。
個人的には同じ事件に対してダラダラと再調査したり、
法廷1だけで決着がつかないことがあまり好きではなかったので、
この試みは新しかったですがやって良かったと思います
また2話や4話は1回の法廷で終わらし、3話と5話は2回の法廷を行うなど、
各話ごとに差をつけてメリハリを利かせたのも、
中だるみせずにプレイ出来た要因の1つかなと
毎回毎回「探偵法廷探偵法廷」だとどうしてもダラけてしまうので、
そこを上手く変えてきたのは英断でしたね
●託宣
毎回色んな新システムが登場する逆転裁判シリーズですが、
今回の死者の最後の感覚が見れる託宣システムはなかなか面白い要素でした
これまではサイコロックにしろみぬくにしろココロスコープにしろ、
対象の人間が真実を隠そうとする証言・仕草・心情に矛盾を突きつけるパターンでしたが、
託宣の場合は最初に与えられたビジョンにはすべて真実が映っていて、
それをどう解釈するかというのがポイントでしたね。
とにかくこの世界は霊媒というチートを使っても、嘘ばかり言う人ばかりなのでw
嘘を暴いて真実を見つけるのでなく、嘘をつかないビジョンをいかに正しく解釈するかというのが、
いつもと逆の流れでなかなか新鮮だったなと思います。
また今作の難易度調整に関しても託宣は一役買ってましたね。
基本的に誰でも遊べるハードルの低いゲームなので、
詰まることがないと逆に歯ごたえを感じることなく淡々と進んでしまいますが、
今作では託宣が良い意味でプレイヤーを悩ますストッパーとして機能していたと思います。
基本的に託宣は話の全容が掴めてない法廷序盤の一発目から来るので、
ほぼノーヒントの状態から解釈との矛盾を見つけ出さないといけないのが大変だったかな
特に第3話の託宣は難しくて何度も何度も見直して、
何度も何度も鳥姫様に刺されましたwww
逆にこの託宣さえうまく乗り切れば事件の方向性が見えてくるので、
あとはスムーズにいけることが多かったと思います
個人的には良いシステムに感じましたが…
クライン王国でないと出来ないので、次回作ではおそらく使えないと思われるのが残念ですね(;^_^A
ということで一応ここまでは今作の良い点ばかり述べてきましたが、
もちろん不満点もないわけではないのでそちらの方もいくつか書いていきます。
●BGM
どの作品も良いBGMの多い逆転裁判シリーズですが、
今作はどちらかというとBGMに関しては突出してる感はなかったですね
特にシリーズの代名詞というべき追求BGMですが、
今作の追求も悪くはないんですが、ちょっと印象に残りづらい感じでした
私は音楽の専門家ではないので細かくどうこうは言えませんが…
素人的な感覚からいうと6の追求BGMは入りが弱いのと音が軽い
感覚的に近いのは検事1の追求BGMかな~。
音楽の好みは人それぞれかと思いますが、
私の場合は追求BGMは「インパクト」と「疾走感」が大事だと思っているので、
もっと重音で響いてくる方がインパクトがあって印象強かったかなと思います。
また今作は過去作のアレンジBGMも多かったですが、
ちょっとココネのBGMのアレンジだけ違和感感じましたね
単体で聞いたらカッコ良くて決して悪くないアレンジなんですが…
ココネに合ってるのがどちらかと言われたら、
やっぱり5の原曲の方が「らしさ」があって良かったように思います。
出来れば普通の場面ではいつものココネのBGMを使って、
ここぞの場面でこのカッコ良いアレンジBGMを使った方がうまくハマったかもしれませんね~。
まあ今作の4話はそこまでスケールの大きい話ではないので、
またいつかココネが大きな事件の主役になった時に、そういう演出を期待しておきますw
逆に今作で良かったBGMですが、
個人的には地味ですが尋問がモデラート・アレグロ共にかなり好みでした
不安感と緊迫感が感じられて歴代の尋問曲の中でもだいぶ好きな部類ですね
あとは作中ほとんど流れませんが、
第5話のクライマックスでガランの親衛隊に囲まれて追い込まれた展開から、
オドロキの「龍は屈せず」のセリフと同時に流れるBGM
あそこは物語の流れも相まって盛り上がるところですが、
このBGMがかなり良い味出してましたね~
第5話の「革命に至る真実」やムービー集のところからすぐに聞けるBGMなので、
もしよかったらぜひ確認してみてください
●操作性
操作性というとちょっと大ざっぱですが、まず1番はカガク捜査のしにくさですね
蘇る逆転の第5話や裁判4からあるカガク捜査ですが、
とにかく今作は指紋採取の粉を撒いたり吹き飛ばすのがやたらやりにくかったり、
証拠品を回転させるのもなかなか思い通りにいかず、
DSの時より劣化と感じる面が多かったです
また写真や託宣でポイントを指摘する時の判定のシビアさもちょっとストレスを感じました
プレイヤーとしてはちゃんと指摘したいところを指摘しているつもりなのに、
ちょっとズレているだけで間違ったと言われると、
何が間違ってるのか分からなくて混乱したり、正直萎えますね
というかそもそもポイントを指摘するために動かす左スティックも、
思い通りに動かせないというか感度が悪いように思いました。
あとは今作は至る所で右下に円が出て、何かを読み込んでいることが多かったですね。
色々とプログラムが複雑な成果もしれませんが、
ロードが多いとやはりプレイヤーとしてはポツポツとストレスが溜まっていきます。
今作はストーリーの中身などに対してはあまり不満はなかったのですが、
こういう本筋と異なるユーザビリティの面でストレスを感じるところが多かったです
●犯人を当てる流れ
あと細かい点ですが気になったことと言えば、
今作は犯人を当てる流れがどの事件も似ていたのも、
推理ゲームとしてはあまりよろしくなかったと思います。
まあ登場人物が多いわけではないので、真犯人当てが簡単なのはどうでも良いんですが…
被害者の死亡時刻に真犯人のアリバイがある
→尋問の結果被害者の真の死亡時刻が分かる
→その時間に犯行を行えたのは真犯人だけ
今作は3話・4話・5話とこの流れが特に多かったように思いますね~。
こういう流れが続くとプレイヤーの側から見ても、
「おそらく最初にアリバイがあるこいつが真犯人やろな」という目星が簡単につけられてしまい、
その方向性で事件の流れをある程度先読み出来てしまうんですよね
確かに犯行時の真犯人のアリバイを崩すというのは推理物の王道かもしれませんが、
もう少し色々と工夫を凝らして事件の真相を読みづらくしてほしかったなと思います。
細かいところを言えばキリがありませんが、とりあえずこんなところで。
多少の不満点はありますが、
やっぱり全体を通してみると相当完成度が高いことは間違いないので、
シリーズ通しても個人的にイチオシと言える作品でした
しかもまだ裁判6の話は全部終わったわけではなく、
6月30日にはまたDLCで後日談の話が配信されるみたいですね
裁判5の時はこのDLCの水族館の話が、
本編の話より出来が良かったという本末転倒なこともあっただけにw、
今作のDLCもちゃんと面白い話が作られているんじゃないかと期待しています
またDLCの話をプレイしたら、その感想・評価も追記したいですね
長くなりましたw でわでわ