今回は、望月麻衣さんの『満月珈琲店の星詠み』を読んでみました。


イラストが本当に美しい…


ここには載せられないのですが、満月と星空が輝く下にフードトラックのような珈琲店が浮かぶように光っている。


ため息がでるような美しさ…ジャケ買い必須な今作品。


どうやら、タイトルに星詠みと入っているように星占いと関係がある物語だそうです。


気になりますね…


・シリーズものなので、続きも読みたくなる作品か
・どんな読後感になるのか

に注目しながら、読んでいきたいと思います。


それでは、あらすじと詳しい感想をどうぞ!

ダウンダウンダウンダウン

 

 

あらすじ
満月の夜だけ開店する満月珈琲店。その珈琲店は猫がマスターと店員を勤める変わったお店。でも、出されるドリンクやスイーツは絶品。さらに、マスターは星が詠めるのだそうで、悩みを抱えている人を優しく導いてくれる。今日も仕事に悩むシナリオライター、不倫未遂を起こしたディレクター、淡い恋心を抱いたIT起業家などが訪れてきて…

 

 

あなたは、自分のことを理解できていますか?もし自信がないのなら、ぜひこの作品を…

 

口絵にあるスイーツやドリンクのイラストが、乙女心をくすぐる。


本当にきれいでキュンキュンします。


そんなイラストにテンションが上がりながら、本編へ。


今作品、連作短編集となっています。


各話、訪れる人の悩みにそっと寄り添いアドバイスをしてくれるのですが、どれも自分事のように感じる言葉が散りばめられていて、「あ~そう考えればよかったのか」と読者にも発見を与えてくれる。


一言、一言に共感もするし、自分への戒めにもなる部分がある。


ほんのり自分が歩む道を照らして導いてくれるような優しい世界がありました。


「沁みる」って、まさにこの作品のことを言うのだろうな…と。


この作品の中で、よく出てくるテーマは「自分を理解する」ということ。


あなたは、自分のことを理解できていますでしょうか?


私は、ボヤっとわかっているつもりでいるなと読んでいて思いました。


何かにつまずいたとき、運が足りなかったのかも?努力が足りなかったのかも?


と、大雑把に思うだけでした。


でも、それって自分のことをしっかり分析しておらず、自分がどんな状態なのかもわかっていない。


また同じことを繰り返すだけだったのだなと、反省しました。


今作、そんな自分を知るために使われるのが「出生図」


自分が生まれた時の星の位置をもとに、自分自身の性格などを深く分析していき、課題や反省すべき点を見つけていく。


これが、結構「あ~そうかも」と納得できる点があったりするのです。


私自身、今作品を読んだ後に「出生図」を調べ、分析してみましたが共感や納得できる部分がありました。
(とはいえ、そこまでしなくても、物語の中に出てくるアドバイスだけでも、十分心に響くものがあるかと思います!)

 

読後感は、とても心穏やかになり前向きになれますよ。


私的には、ぜひ読んでもらいたい作品の1つです。


もちろん、次回作も早速購入して読みたいなと思っております。


気になる方は、ぜひ読んでみてください。