手術直後の事は実際にいくら思い出そうとしても全くと言っていいほど記憶に無い。
仕方ないので主人にも聞いてみるが、
何か言ってたけれど何を言っているのかわからなかった。
だろうなと自分でも思う
自分の記憶があてになるのはこの午後の面会時間(手術があり午前8時から主人はいたが、通常は15時から面会が可能)に出直した主人と話した辺りからだ。ようやくLINEに画像を送ってある事を教えてもらい長男の姿をはっきり見た。画像ではちゃんと(?)赤くて保育器の中で眠っている。泣いたり寝たりしている。
体重や身長も測られていた。
早く会いたいな、抱っこしたいな。おっぱいもあげたいな。そればっかり考えた。
この辺りでは後陣痛などは強く無く、手術の痛みなどより熱のだるさと飲食禁止ののどの渇きがつらかった。
そしてあまりにグロッキーなので15時に来てくれた主人も割と早く帰った。それもいまいちはっきりしない。
そして例外中の例外、私のケースで辛かったのは同室のイタ子さんへの面会客だった。
イタリアの方々が家族同士のつながりを大切にするというのは知っていた。確か結婚式などでも両家のいとこ位までは子供達みんなお揃いのドレスやタキシードをしつらえて参加したりする連帯感を持っている。要するに集まりもいいんだろうなと。
少なくとも核家族化が進んだ現在の日本の感覚よりずっと人が集まる。
面会時間がはじまり、ちらほらとイタ子さんのお友達(?)やご家族が集まりだす。夕食の時間になるともう大人8人子供4・5人で夕食会になっている。6人部屋で、空いているベッドは4っつ。それら使われていないベッドにおもい思いに腰かけて談笑している。子供たちは走り回っている。病室は香水の匂いで満ちていた。とっても賑やかで看護師さん怒る
使われてないベッドに座るのをやめてください。そして、同じ部屋に手術直後の患者さんがいます。もっと静かに!!!
ごめんね。たけなみさん。大丈夫?
あはは・・・海外みたいですね。大丈夫です。絶飲食と・・・あとなんだか手術痕が痛いのかお腹が痛いのか・・・わからないんですが痛いです。
麻酔が切れてからの後陣痛だったと思うのだけれど、この時は手術痕がさけたのではないかと思っていた。それ位痛み止めを飲んでも痛かったのだ。未体験レベルの強烈な生理痛で、頑張れば我慢できるが絶対に眠れない。時々背中の麻酔後の穴から痛み止めを入れてもらったり、座薬を入れたりした。熱があるのでまだまだぼーっとしていてそれが幸いしている気がした。じゃなければもっとダイレクトに痛かったはず。後陣痛というのは結構しんどい。
血栓が出来ないように時々姿勢を変えながら体を休める。これも中々しんどいwそんな風に夜は更けていった。
深夜熱が出て、熱の所為か人生初手術のためか・・・夜勤の看護師さんに
傷裂けて無いですか?痛いです~それ位痛い気がします~
あのね、傷はそんなに簡単に裂けないよ。あと、痛いのは傷じゃなくて子宮が小さく戻ろうとしてるから。体の正常な反応だけど・・・後陣痛って帝王切開した方が痛いのね。頑張って。
と言われる。仕方ないので頑張った