蒲田で新潟背脂ちゃっちゃ系ラーメンです。背脂ちゃっちゃ系は、まだラーメンのスープが全般的に薄かった時代、20世紀のころには大きなインパクトがありました。演出で背脂を目の前で降ってくれるお店があったりして、すごいなと思ったものです。


その後、ラーメンは劇的にかわっていきました。スープもタレも趣向が凝らされるようになり、複雑なコクのあるラーメンが次々と開発されるようになったのです。単に背脂を浮かしただけでは、なんの工夫もない、油の浮いたラーメンになってしまったわけです。


こうしたラーメンの進化の過程で、背脂ブームは一時期のものとして、終焉を迎えたわけです。この令和の時代にただ背脂だけではうりにもならない。


ここラーメン潤は、そんな中で確固たる地位を築いています。


単に油だけではない、ベースとなる煮干しがぎっちりと効いている。こくのあるスープに極太の縮れ麺がよくからむ。そしたっぷりと載せたあおさノリが食べ進める二つれてスープに溶けていき、味わいが口の中に広がっていきます。



冬は積雪の多い新潟は燕三条で発祥したのが、この背脂ラーメンです。表面に油を浮かせることで、熱が逃げるのを防ぎ、最後まで熱々で食べられるという知恵もあったのでしょう。

今日的には、それだけでは売りにならない背脂系ラーメンが、現代のラーメンとして通用することを確信できるお店です。