パリにもそうはいません。ところで、パリのカフェとなるとやはりワインが主流です。ビールは、タップの数も数えるほどしかない。フランスはワイン大国なのであって、ビールは不毛の地なのか?

そんな大それた結論をして、パリを去ろうとしていたのですが、たまたま現地のフランス人と、カフェで英語でフランスのビール事情を語る機会に恵まれました。

とりあえず、どこかふらっと入ってパリの夜を締めることにいたします。


さて、件のフランス人が語るところによると、フランスにもいわゆるマイクロブリュワリーは、いくらでもあるとのことです。これには驚きましたが。ところが、そうしたビールはパリにはほとんど入ってこない、つまり現地か、そこに近い都市に行かないと飲めないとのこと。そのフランス人はドルーに住んでいますが、そこでは近隣のマイクロブリュワリーのビールが飲めるのだそうです。また、フランスの地ビールが飲みたいのなら、アルザスに行け、とのことでした。アルザスはドイツ国境の街です。ドイツがビール王国であるのは、周知の話で、実はアルザスも然りとの話でした。

さて、そんなアルザスに思いを馳せながら、パリで最後となるこのお店では、ロゼを注文します。フランスはロゼ文化です。イタリアではそんなことはないそうです。ドイツでもそうですかね。白、ロゼ、赤は、均等な選択肢になるそうです。


IGPの上から二つ目のを注文してみましたが、これはおいしいロゼでした。ワインは割と味のしっかりしたものが好きなのですが、このロゼはそういう趣味に合うと思います。

ロゼですが、氷が出てくるのです。ワインに氷というのも不思議ですが、確かに、入れて飲んでいる人を時折見かけるのです。ロゼに。


パリには数え切れないカフェがあります。道や小道を通と至る所にあります。今回はカフェ考は、僅か5回で末筆となります。これではパリのカフェを考察したとは、到底、言うことはできません。またの機会に、さらなる探求が必要であるのは、言わずもがなです。しかし、いつまでもパリにいるわけには参らないというのが俗世のしがらみと言うものであります。明日からは、ブリュッセルに場所を移して、もうしばしの考察をしていく所存とあいなります。