
息子が相撲を習っていると、「食べるのも稽古」と良く聞く機会があります。皆さんは、どの様に解釈されますか?沢山食べて体を作る。良質な栄養管理で体を作る。好き嫌いせずに感謝して頂く。もちろんその通りだと思います。相撲は体が大きい方が圧倒的に有利に働きますから。また、武道は相手への敬いと感謝があっての事ですから。ただ、私の場合解釈が少し異なります。それは、稽古と言う言葉にあります。個人的感覚だと練習と言わずに稽古と言った時点で、そこに文化がある様な気がします。相撲は、競技である以前に神事であります。数々の所作や物事に決まりごとや深い意味合いがあります。日本の伝統文化であります。「食べるのも稽古」、皆さんは何故食卓の箸は横向きに置くのかご存知でしょうか?箸は、命を頂く境界線であり結界を表します。神社の鳥居や土俵の俵に似た意味合いがあります。茶碗の配置や頂く作法、竈準備、お米の生産に至るまで、私達が普段聞く事の少ない様々な型や神事があります。きっと武士が生きた時代には、食の作法もちゃんと継承されていたのでしょう。力士は、髷と太刀が許された最後の侍です。
ラストサムライ稀勢の里!阿見町から相撲道(武士道)を応援したい!