今回は学校現場や予備校界以外ではあまり話題に上らない大学入学定員の話。
受験生にとって長く厳しい季節が終わろうとしています。今年の受験も3月入試と国公立の中後期試験を残すのみとなりました。
総括は色々あると思うけれど、やはり入学定員充足率の厳格化の影響は大きいようです。特に8000人以上の大規模大学ともなると、定員充足率が1.10倍を超えると私学助成が全額不交付となります。都心部の大学に受験生が集中する傾向の中で、この基準は大学にとってもかなり厳しいものでしょう。いわゆる歩留り(合格者数と、実際の入学者数の比率)を、増加する公募・自己推薦・アドミッションオフィス入試(AO)との関係、他大学の動向を見ながら設定するのがかなりの困難であることは容易に想像できます。
受験生は厳しい入試状況の下に置かれています。補欠合格通知を受け取ったケースが多々あっただろうし、今までボーダーラインにいて、ギリギリ難関大に合格できた人が思うような結果が残せないといったケースもあるでしょう。現状から考えられることは、より受験校選択が重要になるということ。過信することなく、必要以上に慎重になり過ぎることなく、出来る限り客観的、かつバランスよく受験校数、レベルを配置する必要があるでしょう。模擬試験の結果はもちろん重要な要素ですが、やはり過去問を解いた際に感じる手応えのようなものを大切にすべきだと考えます。来年の受験生と保護者の方にも、こうした現状と着眼点を出来る限り、タイムリーに伝えていく必要があるのだろうなと感じています。