コロナによりキャンプブームがすごい。

私の女友達でも、ここ1年でキャンプにハマり出したこ達は多い。中でも驚くのが、パンツやスニーカーも持っておらず、虫が大嫌いで、ビジネスホテルも苦手な軽い潔癖症気味なこですら、キャンプにどハマりし、今では毎月行くようになってしまったという。

彼女は彼氏に誘われて始めた口である。最初は断っていたが、コロナで出かけたり外食したり海外旅行に行くこともできなくなったことで、まぁ行ってみるか、と重い腰をあげた。行ってみると予想を遥かに超えて、自然や焚き火に癒されリフレッシュすることができた。もちろん彼女が行っているキャンプ場は水回りが綺麗に整備されてシャワールームもしくは近隣に温泉がある、という環境ではあるが。

彼女に、でもテントで過ごす上に寝袋で寝るの嫌じゃないの?潔癖気味じゃん?と聞くと、「全然!むしろこの寝袋は私しか寝てないから、ホテルのベッドより安心だよ」と返ってきた。なるほど!たしかに!テントも自分と彼しか使用していないので、どこのおっさんが寝たかわからないベッドと寝具で寝るビジネスホテルより格段に安心感があるというのは言えている。そして彼女は言った、「キャンプは究極のデートだよ」と。

キャンプに2人きりで行くと、そこには自分達と自然しかない。部屋はテントひとつだから気まずくなっても逃げ場はないし、スマホはあるけど、娯楽という娯楽は基本的に2人の会話しかない。ただ、そこに暮らしと自然があるだけである。そしてその「暮らし」というのも、テントをたてる、だとか、火を起こす、だとか、ご飯を作る、だとか、普段の生活よりももっと原点に変えったような行為ばかりだ。だから人間の本質が出やすいし、快適な日常生活の中ではわからないお互いを見極めやすい。何もできない奴だな、何もしない奴だな、すぐ怒るんだな、意外に頼りがいがあるんだな、どんな状況でも安定した精神状態なんだなetc…。キャンプで一泊過ごせない相手とは、おそらく結婚生活も色々な意味で無理なんじゃないかと思う。おっしゃる通り、究極のデートだ。

私が以前キャンプに行った時、隣のテントは中年夫婦だった。喧嘩のような言い合いが時々聞こえてきていたのだが、夜に通りかかったところ、テントの中には奥さん一人の影があり、旦那さんは車の中にいた。喧嘩をしたのか、それとも仕事でもしているのか、はたまたこれが彼らのいつもの過ごし方なのか。わからないけど、その空間が彼らの自宅に見えた。多分彼ら夫婦は自宅にいようがキャンプをしようがもはや同じなんだろうな。それはそれで、ちょっと羨ましい。