我が家には小人の妖精がいます。
その妖精は、ちょうど結婚して間もなく、
旦那さんと同居を始めた頃からちょこちょこ現れるようになりました。
ある日のこと、食器の洗い物が溜まっていて、ウンザリした私がぽつりと
「あーあ、寝ている間に小人さんが片づけてくれたらな。」
と呟いて昼寝をしたら、あらびっくり。
起きてみれば、キッチンが綺麗に片付いているじゃありませんか。
「えー、なんで、なんで！？
」と驚く私。
すると旦那さんが
「なんか、小人みたいなのが現れて、目にも止まらぬ速さで洗い物してたよ。」
と。
で、終わったら すぐどこかへいなくなっちゃったらしい。
すごいすごい。童話の中だけじゃなくて、本当に小人はいたんだ！ 
ありがとう。小人さん。
これに味をしめた私はそれ以来、たまに家事にうんざりすると、
また同じ呪文を唱えては小人の妖精を召喚しているのです。
でも、その妖精はとてもシャイなので、
私はまだその姿を見たことがありません。
唯一の目撃者である旦那さんいわく、
親指くらいの小ささで
妖精のような羽を生やしていて
でも顔はオジサンなんだそうです。
目が合うと、作業中でも一目散に逃げて行ってしまうそうなので、
旦那さんは見て見ぬふりをしているそうです。
小人の妖精おじさん。
そういえばここ最近現れた様子がない。
気になって
「ねえ、最近小人のオジサン、あんまり出てきてくれないね。」
って読書中の旦那さんに呟いたら
「ああ・・・。オジサン今、被災地に行ってるって。」
（・・・と読書に戻る。）
ふーん。そうなんだ。
それじゃあ、しかたないね。(｀・ω・´)
(-▽-メ 。
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