今まで、これほど立候補者の顔が見えない選挙はなかったな。
自分で情報を拾いに行くしかなかった。
Twitterで誰かが今回の都知事選のことを
「これは都民だけの問題でも、国内だけの問題でもない。世界に影響を与える選挙になる。」
というような事をつぶやいていた。
それはもちろん、原子力発電に関する姿勢をどうとるか。
という意味ででしょう。
投票所は小学校だった。
ウチから結構、距離あるの。
トコちゃんベルトして 旦那さんとテクテク歩きながら、話した。
お腹の子が産まれて、このままずっとここに住むとしたら
ここがこの子の通学路になるんだよね。
なんか、交通量多くない?
とか
歩道、なんでこんなに狭いんだろう。
とか
すっかり父兄目線の会話になっていた。
それに、こんなに遠かったら、毎日送り迎えしてあげないと心配だなあ。
なんて言い出す旦那さん。
そうだね。いっそ会社辞めて、この子の専属ボディーガードになってもらおうか。
と 冗談で言ってみれば 一瞬何かに思いを巡らしている様子。
そこに可能性、見出すな。(笑)
女の子のパパって、みんなこんな感じなんでしょうかね?
投票所である小学校に到着する頃、眼前にスカイツリーが見えてきた。
これから先、何年、何十年と このスカイツリー建設を象徴として
今回の東日本大震災が報道されつづけるんだろうね。
私たちが知らない浅間山荘事件やオイルショックの映像を見て
親が当時の事をいろいろ説明してくれたように
私もまた これから産まれてくる子のためにも 時代の目撃者でありたいと思った。
なんか投票用紙に候補者の名前を書き入れた時
思わずじーんときちゃったな。
私たち大人は 次の世代へバトンを繋げていかなければならない。
よりより未来へ。