旦那が亡くなった後、この台詞を言われるのが一番キツかった。


悪意はないのはわかる。


ご高齢の方に言われることが多かった。


自分の孫と重なるのだろうか。

突然父親がいなくなって辛いだろうという思いからか発言だろうと思う。


でも面と向かって子供達に、お父さん死んじゃって可哀想だねと言われるのはとても辛かった。


心がスッと寒くなる。

笑えない。余裕がなかった。


上の子は、良く泣く子だった。

友人や親にまで同情されてしまうほど、感受性が強くとにかく泣いている子だった。


運動会も終わり、お腹が空いたのか、疲れたのか。その帰りもぐずっていたその時


いつも娘に甘い旦那が、怒って突き放す態度をとったのだ。


娘にも甘いが嫁にも甘い旦那だったので、私に二人を押し付けて一人で先を歩くなんて珍しいことだった。


そんな時もあるだろうと、娘を諭し3人で歩くことにした。


それが家族で歩いた最後になる。


それと共にのちのち明らかになる、私が知らなかった旦那の一面。


天国でちょっとは後悔してくれたかな?

その日は子供の運動会だった。

晴れて心地よい日だったと思う。


私は運動は好きだが、得意ではなかったと思う。

でも旦那は運動が得意。


さて子供はどっちに似たかな?


うん。。うん。。

なんとなく私に似てる気がした。残念。


今度バク転を披露するねと子供に伝える旦那。

暗かった顔が華やぐ。


パパバク転出来るんだって!今度見せてくれるんだって!すごいね!


嬉しそうに話す娘とは裏腹に、


そんな日は来ないんじゃないかと一瞬考えたことが的中してしまった。


子供と主人の約束は守られることはないまま、永遠に会えない人になってしまった。