■ガイライ魚  by劇団フルタ丸  at しもきた空間リバティ

http://furutamaru.com/gairai/top.html

たけかよ日記


「ガイライ魚」は漢字で書けば「外来魚」、

お芝居の中ではブラックバスを指していた。



在来種がすっかり駆逐されてしまった湖で

生態系を乱すものとして排斥しようとするもの、

バス釣りの客目当てに密放流するもの、

そしてそれをドラマチックなドキュメンタリーに仕上げようとする

TVディレクター、それぞれの思惑が、

水の揺らめく湖底の展望室で展開される。



男子はなぜ釣りが好きなのか、私にはよくわからないけど

地元漁師と、その天敵ともいえるバス釣りのプロが

反目しつつも、「釣り」という一点で次第に仲良くなっていって

しまうのが、ありそうで面白い。



さらにありそうなのが、インチキTVディレクター。

お芝居で大げさにやってるように思えるけど

フルタさんはラジオの構成も手がけてるとのことで、

そこらへんはギョーカイの内部を意外とリアルに

描いてる気がする。



実はフルタ丸さんの旗揚げ公演を、明治大の

サークル棟のようなところに見にいったことがある。


その時は、パウダールームでやっていた8mmフィルムの

ワークショップに参加していた人が出演していて

しかも顔を黒塗りにして(昔のシャネルズみたいな感じですね)

ショートコントをやっていたので、今回も笑いのつもりで

行ったのだけど、いい意味で裏切られた感じ。



構成がすごくうまくて、ワンシチュエーションでも飽きずに見れた。



ところで、駿河台の辺りの大学の例にもれず、明治も近年

すっかりきれいになり塀沿いに並べられていた、要求タテカンも

なくなってしまった。


あの独特のタテカンの文字も、今や早稲田で見かける程度。


きっとサークル棟もなくなってるのだろうと思っていたが

ふと裏を通ったとき、古い建物が残っているのを発見。


ピカピカのビジネスビルみたいなのより、こっちの方が「大学」っぽい。