二回目のブログです。
今日は、辻村深月の「氷のくじら」について書きます。
氷のくじらを読んだのは、高校を卒業してすぐのときだったのですが、
ほんの数か月しか経っていなかってのにもかかわらず、高校時代に氷のくじらを読んでおきたかったと思いました。
それぐらい、青春時代にぴったりのストーリーでした。
氷のくじらでは、漫画ドラえもんの秘密道具にまつわる話が、各話ごとに出てきます。
主人公の女子高校生が、世間的には一軍のように輝かしいグループにいるにも関わらず、
実は内面は、漫画や本が好きであるというところに、不思議なリアリティーを感じました。
恋人とのやり取りや友人の対話のなかでも、主人公が相手に心を許しておらず、
繊細ながら、冷静な部分をあわせ持って、不思議な魅力がありました。
氷のくじらで印象的だったところは、主人公の興味の対象です。
主人公は自分を俯瞰して見ていて、自分が世間一般からずれているのを自覚しています。
フィクションの世界のほうに強い臨場感を抱いていて、それでも器用に周囲と話しを合わせるコミュニケーション能力が面白かったです。
本当に残念だったのは、高校生のリアルタイムで読んでおきたかった。
